「応用情報技術者試験の過去問って、一体何年分解けばいいんだろう…」
「たくさん解いた方がいいのは分かるけど、時間がなくて不安…」
こんな悩みを抱えていませんか?
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしての高度な知識・技能を証明する難関資格です。合格のためには、過去問演習が欠かせません。しかし、闇雲に古い問題まで解き続けるのは非効率です。
結論から言うと、応用情報技術者試験の過去問は5年分(10回分)で十分です。
この記事では、応用情報技術者試験に合格した経験のある筆者が、なぜ5年分で十分なのか、そして過去問を最大限に活用するための具体的な学習法を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたはもう過去問の量に悩むなくなり、自信を持って試験対策を進められるようになります。
結論: 応用情報技術者試験の過去問は5年分で十分

「本当に5年分だけで大丈夫?」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、量より質を重視することが、応用情報技術者試験に合格する鍵です。
ここでは、5年分の過去問で十分な理由と、その効果を最大化するためのポイントを解説します。
なぜ5年分が最適なのか
やみくもに10年分、20年分と遡って勉強しても、労力に見合った効果は得られにくいです。応用情報技術者試験の過去問演習が5年分で十分な理由は、主に以下の3つです。
- 主要な論点が網羅されているから
- 法改正や技術の陳腐化の影響を受けにくいから
- 新しい問題は過去問の焼き直しが多いから
理由1: 主要な論点が網羅されているから
試験で問われる重要・頻出論点は、5年分(10回分)の過去問を解けば、ほぼカバーできます。
繰り返し出題されるテーマや概念を深く理解することが、合格への最短ルートです。
理由2: 法改正や技術の陳腐化の影響を受けにくいから
IT業界の技術は日進月歩です。あまりに古い過去問だと、現在の技術トレンドや法律(特にセキュリティ関連)と乖離している場合があります。
直近5年分の問題に集中することで、現代の試験傾向に即した、実践的な知識を効率良く学べます。
理由3: 新しい問題は過去問の焼き直しが多いから
応用情報技術者試験で出題される目新しい問題も、実は過去問の論点を少し変えたり、複数の知識を組み合わせたりした「応用問題」であることがほとんどです。
5年分の過去問の各選択肢、各設問を完璧に理解していれば、初見の問題にも十分対応できる応用力が身につきます。
5年分の過去問を解く上での注意点
5年分の過去問演習を効果的なものにするためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
まず、ただ答えを暗記するだけでは意味がありません。「この問題の答えはウ」といった単なる丸暗記は絶対に避けましょう。
なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢はなぜ不正解なのかを、自分の言葉で説明できるレベルまで理解することが不可欠です。
また、特に科目B問題では、記述の練習を意識することが重要です。頭の中で答えが分かっていても、それを指定された文字数で的確に表現できなければ得点につながりません。
実際に手を動かして、簡潔で分かりやすい文章を書く練習を必ず行いましょう。
さらに、学習の最終段階では、本番と同じ試験時間で過去問を解く練習を取り入れましょう。
時間配分の感覚を掴み、焦らずに実力を発揮する訓練になります。時間を計って本番さながらの環境で解くことで、より実践的な試験対策が可能になります。
応用情報技術者試験の過去問を使った効果的な学習法

5年分の過去問をただ解くだけで合格するのは難しいでしょう。ここでは、過去問の効果を120%引き出すための、具体的な4ステップ学習法を紹介します。
- まずは参考書で基礎知識をインプットする
- 科目A問題は「広く浅く」を意識して周回する
- 科目B問題は「深く狭く」を意識して記述力を鍛える
- 間違えた問題は「なぜ」を繰り返す
ステップ1: まずは参考書で基礎知識をインプットする
急がば回れ。過去問を解き始める前に、まずは1冊の参考書をざっと読み通し、試験範囲の全体像を把握しましょう。全く知識がない状態で過去問に挑戦しても、問題文の意味すら理解できず、ただ時間を浪費してしまう可能性が高いです。
インプット学習では、すべてを完璧に暗記しようとせず、「こんな技術や理論があるんだな」と、地図を作るような感覚で読み進めるのがコツです。
どの参考書を選べば良いか分からない方は、以下の記事でおすすめの書籍を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
実際に筆者が購入した参考書は以下になります。
ステップ2: 科目A問題は「広く浅く」を意識して周回する
科目A試験は、広範な知識が問われるマークシート形式です。ここでは、質より量、そしてスピードが鍵となります。
5年分(10回分)の過去問を、最低でも3周は繰り返しましょう。
- 1周目まずは力試し
時間や点数は気にせず、どんな問題が出るのかを肌で感じます。分からない問題はすぐに答えを見てOKです。
- 2周目解答の根拠を意識して解く
「なぜこの選択肢が正解なのか」を自分の言葉で説明できることを目指し、理解が曖昧な部分は参考書に戻って確認します。
- 3周目本番を意識して問題を解く
本番同様に時間を計り、9割以上の正解率を目指します。間違えた問題や、偶然正解した問題をなくしていく作業です。
この3周サイクルを回すことで、科目A試験で安定して得点できる力が身につきます。
ステップ3: 科目B問題は「深く狭く」を意識して記述力を鍛える
科目B試験は、科目A試験とは対照的に、量より質、そして思考力と記述力が求められます。
まずは、13分野の中から自分の得意分野、あるいは実務に関連する分野を選択し、集中して対策しましょう。
5年分の過去問の中から、選択する予定の分野の問題を全て解きます。
大切なのは、採点者に伝わる文章を書く練習です。解答例を見て「分かったつもり」になるのではなく、必ず自分の手で解答を記述してみてください。そして、解答例と比較し、「どのキーワードが足りなかったか」「もっと簡潔に表現できないか」を分析・修正する作業を繰り返しましょう。
この地道な訓練が、科目B試験の得点を大きく左右します。
ステップ4: 間違えた問題は「なぜ」を繰り返す
過去問演習で最も重要なのが「復習」です。特に、間違えた問題はあなたを合格へと導くカギとなります。
ただ正しい答えを確認して終わるのではなく、トヨタ式の「なぜなぜ分析」のように、「なぜ」を繰り返して深掘りしましょう。
- なぜ、この問題を間違えたのか?(→ 知識不足だった)
- なぜ、知識不足だったのか?(→ 参考書のその範囲を読み飛ばしていた)
- なぜ、読み飛ばしていたのか?(→ 重要度が低いと勝手に判断した)
- …
このように、間違いの根本原因を突き詰めることで、同じミスを繰り返さなくなり、知識が定着していきます。「なんとなく」で正解した問題も、同様に復習することが重要です。
応用情報技術者試験の学習をさらに効率化する3つのヒント

過去問学習と並行して、さらに学習を効率化するための3つのヒントを紹介します。
- スキマ時間を制する者は試験を制す
- 未経験からでも合格は十分に可能
- 独学が厳しいなら通信講座を検討する
ヒント1: スキマ時間を制する者は試験を制す
ITエンジニアは多忙です。まとまった学習時間を確保するのが難しい日もあるでしょう。そこでおすすめなのが、スキマ時間の徹底活用です。
通勤中の電車内、昼休み、寝る前の15分など、細切れの時間を合計すれば、1日1時間以上の学習時間を捻出できます。
こうしたスキマ学習に最適なのが、スマートフォンやPCで手軽に学べるUdemyなどの動画学習プラットフォームです。特に、知識のインプットや、一度学習した内容の復習に威力を発揮します。
以下の記事で、応用情報技術者試験対策におすすめのUdemy講座を紹介していますので、ぜひ活用してみてください。
ヒント2: 未経験からでも合格は十分に可能
「実務経験がないから、応用情報なんて無理だろう…」と諦めていませんか?
確かに、実務経験があれば有利なのは事実です。しかし、正しい手順で、十分な学習時間を確保すれば、未経験からでも応用情報技術者試験の合格は十分に可能です。
大切なのは、自分のレベルに合った教材を選び、無理のない学習計画を立て、そして継続することです。
以下の記事で、未経験からの挑戦をサポートするための具体的な学習プランや心構えを解説しています。自信がない方こそ、ぜひ一度ご覧ください。
ヒント3: 独学が厳しいなら通信講座を検討する
「一人だとどうしてもサボってしまう」「スケジュール管理が苦手」「科目B問題の記述の添削をしてほしい」
このように、独学での学習に限界を感じる場合は、通信講座を利用するのも非常に有効な選択肢です。
専門家が監修した質の高い教材、最適化された学習カリキュラム、そして質問対応や添削などのサポート体制が、あなたの合格を力強く後押ししてくれます。費用はかかりますが、時間をお金で買うと考えれば、決して高い投資ではありません。
独学での学習に限界を感じたらオンライン講座がおすすめ
「独学での学習に限界を感じる…」
「より効率的に、最短ルートで合格を目指したい!」
そんな方におすすめなのが、スタディングの応用情報技術者試験講座です。
スタディングは、スマホ1つで学べる手軽さと、圧倒的なコストパフォーマンスが魅力のオンライン講座です。インプットからアウトプットまで、合格に必要なすべてが詰まっています。
- ビデオ講座で、スキマ時間にインプット学習
- スマート問題集で、手軽にアウトプット練習
- 科目B問題対策も充実のカリキュラム
無料でお試しもできるので、まずは公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。あなたの学習を力強くサポートしてくれるはずです。
まとめ|過去問5年分を制して、応用情報技術者試験に合格しよう!
本記事では、応用情報技術者試験の過去問学習について、最適な年数と具体的な学習法を解説しました。
- 過去問は5年分(10回分)を徹底的にやり込むのが最も効率的
- 科目Aは「広く浅く」スピード重視で3周、科目Bは「深く狭く」記述力重視で対策
- スキマ時間の活用や通信講座の検討で、学習効率をさらに高められる
まず、参考書で基礎知識を固めてから過去問演習に取り組みましょう。科目Aでは広範囲の知識を素早く定着させるため、スピードを意識して3周繰り返します。一方、科目Bでは記述力が求められるため、解答を実際に書く練習を重ねて深く理解することが重要です。
間違えた問題は「なぜその答えになるのか」を繰り返し考え、完璧に理解するまで復習しましょう。通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用すれば、忙しい方でも学習時間を確保できます。未経験の方や独学が厳しいと感じる方は、通信講座の利用も選択肢の1つです。
応用情報技術者試験は簡単な試験ではありませんが、正しい努力を継続すれば必ず合格できます。今回紹介した学習法を参考に、5年分の過去問をマスターして合格を勝ち取ってください。




