「未経験からエンジニアに転職したいけれど、どのエージェントを使えばいいかわからない」「未経験OK求人=SES送りになるのでは」と不安な方は多いはずです。「IT 未経験 転職エージェント おすすめ」と検索しても20社以上のランキング記事が並び、結局どこを選べばよいか判断しにくい状況です。
本記事では、未経験〜1社目の若手エンジニアに向けて、転職エージェント7社を「使い分けフレーム」で比較します。読み終えると、自分のタイプ別の組み合わせ・面談前の準備・避けるべき地雷ワードまで持ち帰れます。
結論:未経験〜1社目はエージェント2-3社の併用が現実的
未経験〜1社目で1社のエージェントだけに依存すると、求人の幅と比較軸の両方が不足します。先に「2-3社の併用を前提にする」という方針を固めると、本記事の7社の役割整理が頭に入りやすくなります。
1社で全部こなそうとしない理由
「総合型1+IT特化型1+セグメント特化型1」の3社併用が現実的な選択です。
その根拠は、複数の調査記事で「転職決定者の平均利用社数4.2社、登録の最多回答は2社と3社で過半」と言及されている点にあります1。1社では「求人量・アドバイザー精度・要件解像度」のすべてをカバーできません。
具体的には、求人量を総合型で確保し、IT特化型でアドバイザーの解像度を上げ、未経験や社内SE志望といったセグメント特化型で守備範囲の死角を埋める分担になります。
まずは2社で動き始めて相性を見極め、必要なら1社追加するのが運用しやすい進め方です。
7社の早見表(章ごとに詳細)
本記事で扱う7社の役割を、ここで先に固定しておきます。
先に役割を把握しておくと、後の章で「自分が使うべき2-3社」が見えやすくなるためです。
| エージェント | 役割 |
|---|---|
| レバテックルーキー | 新卒〜既卒のIT就活に特化 |
| マイナビIT AGENT | 20代・第二新卒のフラッグシップ |
| ワークポート | みんスク併設・地方対応・未経験OK |
| 社内SE転職ナビ | SES回避を構造的に担保 |
| UZUZ(ウズキャリIT) | 学習一体・既卒/第二新卒 |
| type転職エージェント | 首都圏IT・若手の手数を増やす |
| リクルートエージェント | 求人量と全国対応 |
「2-3社をどう組み合わせるか」は、後半の選び方フレームで具体化します。
エンジニア転職市場の今|公的統計で押さえる

各社の解説へ進む前に、未経験〜1社目が向き合う市場の前提を、公的統計の一次情報で押さえておきます。
IT人材不足は2030年に最大79万人(経産省試算)
中長期で IT 人材不足は続くため、未経験OK求人もしばらく存在し続ける見立てになります。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」では、2030年時点での IT 人材の需給ギャップは最大で約79万人になると試算されました2。ただし、これは2019年4月に公表された6年前の試算値である点は併せて押さえる必要があります。
IPA「DX動向2025」では、日本企業の85.1%がDX推進人材の不足を回答しており、米独より顕著な状況です3。
総じて、未経験者を受け入れる構造的な需要は当面残ると言えます。
dodaの転職求人倍率はIT・通信が前月比104.0%でトップ
2026年4月時点で、IT・通信エンジニアの求人は11職種中で最も大きな伸びを示しています。
doda「転職求人倍率レポート」2026年4月発行版によると、全体の求人倍率は2.38倍でした。業種別では IT・通信が前月比105.6%、職種別ではエンジニア(IT・通信)が前月比104.0%でした4。
希望職種の内訳は、業務系アプリケーションエンジニア・プログラマ53%、社内SE 20%、Web系14%でした5。「社内SE志望」を入口にする未経験者にとって、市場の追い風がある時期感です。
未経験OK求人にはSES比率の偏りがある
「未経験OK」を打ち出す求人では、SESの比率が高くなる傾向にあります。
業界構造として、即戦力ではない人材を受け入れる窓口がSES企業に集中している事情があります。SES自体が悪いわけではありませんが、配属案件のばらつきが大きく、スキル形成の振れ幅も大きくなります6。
未経験エンジニアの後悔体験談では、SES送り→案件ガチャ→スキル形成のばらつきという流れが繰り返し言及されてきました。
「未経験OK=SES」と決めつける必要はありませんが、自社開発を扱うエージェントを併用するのが現実的な対策になります。
未経験〜若手におすすめのエージェント7社|現役視点で厳選

ここから7社を順に紹介します。各社の求人数・拠点数・成功率%などの数値は変動しやすいため、登録前に公式サイトの最新値を確認してください。
レバテックルーキー|新卒〜既卒のIT就活ならまずここ
新卒・既卒で IT エンジニアを志望する場合、最初の選択肢として外せません。
レバテックルーキーは IT エンジニア就職に特化したエージェントで、内定獲得まで最短2週間を打ち出しています。レバテック本体の IT 企業ネットワークを活用できる点が強みです。
プログラミング未経験の文系学生でも利用可能と公式に明記されており、入口の敷居は低めです。
新卒〜既卒という「若さ」を持っている読者は、まず登録しておいて損のない1社です。
マイナビIT AGENT|20代・第二新卒の定番
20代・第二新卒に明確に強い IT 特化エージェントです。
マイナビ独占求人、第二新卒歓迎フィルタ、若手キャリアアドバイザーの質が訴求ポイントで、第二新卒層への伴走に強みがあります。
「短期離職をどう説明するか」というロジック作りを、アドバイザーと一緒に整える流れが取れます。
社会人1〜3年目の読者は、まず候補に入れて差し支えありません。

ワークポート|みんスク併設で「学びながら転職」できる
未経験・地方在住・学習と並行したいタイプの読者と相性が良いエージェントです。
無料の IT スクール「みんスク」を併設しており、未経験から土台を作りながら転職活動を進められます。全国の拠点とオンライン面談に対応し、地方からの利用ハードルが低い点も特徴です。
IT 領域の公開求人数や未経験者可・歓迎求人の件数は公式トップで頻繁に更新されるため、登録前に最新値を確認してください。
「働きながら学んで、徐々に転職へ移行する」流れを取りたい人に向きます。

社内SE転職ナビ|「次もSESにならない」を担保したいなら
SES 回避を最優先したい読者にとっての本命です。
社内SE特化のエージェントであり、構造的に客先常駐型の求人を最初から扱わない設計になっています。
SES 企業に入って後悔した若手が、2社目転職で利用するケースが多いという背景があります。
現役視点でひとつ補足すると、面談時に「契約形態を求人票ではなく面談で確認する」習慣を持つと、SES 周辺の地雷をさらに踏みにくくなります。
\ 自社で腰を落ち着けて仕事がしたい方は【社内SE転職ナビ】へ /
UZUZ(ウズキャリIT)|学習一体で第二新卒・既卒を狙う
第二新卒・既卒・フリーターから IT を狙うルートに強みのある運用です。
1人あたり平均20時間以上のサポートと、ブラック企業排除の運用ポリシーを明示している点が特徴です。公式では内定率86%、入社後の定着率97%といった数値も公表されています。
ウズウズカレッジ(CCNA・LinuC・Java など)と組み合わせると、未経験から土台を作りつつ転職に進む流れが作れます。
ただし、内定率や定着率は単一の自社調査である点を読者として認識しておく必要があります。

type転職エージェント|首都圏IT・若手の手数を増やす
首都圏(一都三県)の若手 IT 志望者にとって、手数を増やす意味で候補になります。
25年以上の支援実績、累計34万人の利用者、IT/Web エンジニアの年収アップ率約80%といった公式の訴求があります。対面(東京)とオンラインの併用が可能で、IT・Web の求人比率は6割を超えるとされています。
首都圏外の読者にとっては優先度を下げてよく、東京・神奈川・千葉・埼玉での転職活動を行う読者にとって有力な選択肢になります。

リクルートエージェント|求人量で守備範囲を埋める
総合型の代表格として、未経験〜ハイクラスまで全層をカバーするための1社です。
求人量は国内最大級で、IT 領域の公開・非公開求人も豊富に保有しています。全国の拠点とオンライン面談に対応しており、地方在住の読者でも使いやすい点が強みです。
2-3社併用フレームでは「総合型枠」を担う前提で、IT 特化型やセグメント特化型と組み合わせて使います。
自分に合うエージェントの選び方|2-3社の組み合わせフレーム

ここまで7社を順に見てきました。次は、自分のタイプに合わせて2-3社をどう組むかをフレーム化します。
あなたの「タイプ別」推奨2-3社
単独レコメンドより、組み合わせで考えた方が実務的になります。
複数の調査記事で言及される「平均利用社数4.2社」とも整合しますし、求人量・アドバイザー精度・要件解像度を分担する考え方とも一致します7。
タイプ別の組み合わせ例は以下のとおりです。
- 新卒・既卒(25-26卒): レバテックルーキー+マイナビIT AGENT+(地方の場合)ワークポート
- スクール卒・完全未経験: ワークポート+UZUZ+リクルートエージェント
- 第二新卒(社会人1〜3年目): マイナビIT AGENT+UZUZ+type転職エージェント
- SES 脱出・社内SE 志望: 社内SE転職ナビ+マイナビIT AGENT+リクルートエージェント
自分のタイプを判定する目安として、次の5問にYes/Noで答えてみてください。
- 社会人経験は3年未満ですか?
- 現職または前職がSESでしたか?
-
プログラミングスクール卒、または独学のみですか?
- 地方在住、もしくは地方就職を希望しますか?
- 学習と並行して転職活動を進めたいですか?
Yesが多いほど、未経験〜セグメント特化型のエージェントの比重を上げる組み方が向きます。
1社目で重視すべきは年収より「コードを書く時間×評価者の質」
未経験〜1社目では、年収より「成長できる環境」を優先する方が長期的に有利です。
2〜3年後の2社目転職時に評価されるのは、結局のところ「実務でコードを書いた時間」と「育ててくれた評価者の質」だからです。
1社目の選択は、2社目への助走として組み立てるくらいで、ちょうどよい温度感です。
具体的には、3年後にレバテックキャリアやGeeklyなど経験者向けエージェントの面談を受けられる経歴か、という逆算が有効です。実務でコードを書いた期間が短いと、2社目以降の選択肢は狭くなりがちです。
並行して資格取得で市場価値を底上げしておくと、2社目以降の打ち手が広がります。
エージェント面談で避けたい4つのNG行動

エージェントとの面談には、未経験〜若手がやらかしやすい定番の失敗があります。代表的な4つを先に押さえておきましょう。
NG1: 経歴やスキルの詐称(独学経験の誇張も含む)
小さな盛りでも、信頼を一発で失う原因になります。
推薦時に企業側へ申告内容が伝わり、確認のために学習内容を聞かれて破綻するケースが少なくありません8。
たとえば「React の開発経験はありますか」と質問されて答えに詰まる、GitHub の履歴と話の中身が食い違う、といった綻びが出ます。
未経験は未経験のままで戦える領域ですので、盛らずにそのまま伝える方が結果として有利です。
NG2: 「とにかく早く決めたい」「年収はいくらでもいい」
アドバイザーが対応の質を下げがちな、典型的な発言です。
アドバイザーは「決めやすい候補者」と判断すると、急ぎ系・難易度の低い求人を優先紹介しがちになります。結果として、SES 比率の高い求人が回ってきたり、希望と合わない企業を強く勧められたりします。
期間や年収のうち、どちらか1つは軸を固定するのが安全です。例として「3ヶ月で内定がゴール」「年収450万円以上を希望」のような具体的な数字を持ち込みます。
NG3: 無断キャンセル・返信遅延
「優先度を下げてもよい候補者」と判断される行動です。
アドバイザーは複数候補者の進行管理をしており、レスの遅さは温度感の低さと判断されます。優良求人を別の候補者へ先に回されたり、面接対策の優先度を下げられたりします。
返信は半日〜1営業日以内を目安にしておくと、関係性が安定します。
NG4: 前職への愚痴の比重が大きい
ネガティブ志向と判断され、紹介される求人が偏ります。
「逃げ転職」と認識されると、定着リスクの低い別領域に振られやすくなります。たとえば「上司が嫌で」より、「裁量を持ってサービスに関わりたい」と1段階翻訳して伝える方が良い循環になります。
ネガティブな要因はポジティブな要因に翻訳して話す、というのが基本姿勢です。
面談で必ず聞くべき質問テンプレ|現役エンジニアの本音

NG 行動を避けるだけでは足りません。アドバイザーから引き出すべき情報を、こちらから能動的に聞き出す姿勢が大切です。
Q1: 「紹介求人のSES比率は?」
聞きにくい質問ほど早く聞いた方が、結果として時間を節約できます。
未経験OK 求人の中身を可視化する最短ルートで、「自社開発・受託・SES の比率を教えてください」までセットで聞くのが理想形です。
この質問に対する回答の歯切れの良さが、そのままエージェントの誠実度の指標になります。回答を渋るアドバイザーは、別の担当に変更を依頼するか、別エージェントを優先するのが現実的です。
Q2: 「内定後の年収交渉はどこまで踏み込めるか」
年収交渉の余地を、面談の段階で確認しておきましょう。
交渉余地の説明が薄いエージェントは、内定後のフォローも薄い傾向があります。「他社内定をどう使えるか」「ベース年収と賞与の組み立てを言語化できるか」を、合わせて聞きます。
交渉設計を一緒に組み立ててくれるアドバイザーは、信頼に足る相手だと言えます。
Q3: 「自社開発企業の場合の評価制度は何で見ていますか?」
評価制度の解像度を測る、現役視点での定番の質問です。
未経験〜1社目では、育ててくれる評価者の有無が、将来の市場価値を決める分岐点になるためです。「四半期評価と年次評価のどちらか」「コードレビュー文化の有無」「マネージャーとの1on1の頻度」などが、具体的な確認軸です。
1社目の評価者の質は、2社目転職時に効いてくる長期投資の論点だと考えてください。
まとめ|未経験〜1社目向けの転職エージェント活用フロー
最後に、本記事の要点を振り返ります。
- 未経験〜1社目は「総合型+IT特化+セグメント特化」の2-3社併用が現実的(平均利用4.2社)
- 経産省2019年4月公表の「2030年に最大79万人不足」、doda 2026年4月の求人倍率2.38倍、IT・通信エンジニアが前月比104.0%という追い風がある
- 未経験OK 求人にはSES 偏りがあるため、自社開発を扱うエージェントを併用する
- 7社の役割は本文の早見表のとおり、新卒〜既卒・第二新卒・未経験・SES 回避・首都圏IT・求人量の軸で分担する
- 1社目の選択軸は「年収」より「コードを書く時間×評価者の質」を優先する
- 面談での NG 言動(詐称・急ぎ希望・無断キャンセル・前職愚痴)を避ける
- SES 比率・年収交渉余地・評価制度を、こちらから能動的に聞き出す
まずは2社に登録して相性を見るところから始めるのが、現実的な第一歩です。自分のタイプに合わせて以下の組み合わせから入り、面談で違和感があれば1社追加していくと、過不足のない動き方ができます。



