【PR】 Udemyでオンライン講座を見つけよう!

LPICとLinuCの違いとは?資格の特徴・難易度・選び方を徹底比較!

LPICとLinuCの違いとは?資格の特徴・難易度・選び方を徹底比較! 資格

LPICとLinuCって何が違うの?

これからLinux関連の資格を取得したいと考えているけど、「LPIC(エルピック)とLinuC(リナック)のどちらを取得したら良いか」と迷う方が多いと思います。

本記事ではIT資格を8個以上取得した経験のある筆者が、LPICとLinuCの違いを徹底比較し、選び方のポイントをわかりやすく解説します

この記事を読むとこんなことがわかります
  • LPICとLinuCの違い
  • LPICがおすすめな人
  • LinuCがおすすめな人
  • 迷った場合にどちらを選べば良いか

LPICとLinuCとは?何が違うのか

LPICとLinuCの違い

LPICとLinuCの違いについて以下の項目をまとめました。

  • 運営団体
  • 試験内容
  • 認知度、市場での評価
  • 試験難易度
  • 受験料

LPICとLinuCの運営団体

LPICとLinuCはどちらも有名なLinux資格ですが、その運営団体は異なります。

項目LPICLinuC
運営団体LPI(Linux Professional Institute)LPI-Japan
本部カナダ日本
設立年2001年2018年

LPICは、LPIという国際的な資格団体が提供するLinux認定資格です。広く認知されていることから、世界中で通用するグローバルな資格となっております。

一方で、LinuCを提供するLPI-Japanは元々LPIの日本支部として2000年に設立されましたが、2018年に日本市場に特化した内容の資格としてLinuCを独自に提供し始めたという歴史があります。

LPICとLinuCの試験内容の違い

各レベルごとの試験範囲は以下となります。

カテゴリLPICLinuC
Level 1
(101, 102の両方の両方合格で認定)
101試験
・システムアーキテクチャ
・Linuxのインストールとパッケージ管理
・GNUとUnixコマンド
・デバイス、Linuxファイルシステム、ファイルシステム階層標準

102試験
・シェル、スクリプト
・ユーザーインターフェースとデスクトップ
・管理タスク
・必須システムサービス
・ネットワークの基礎
・セキュリティ
101試験
・Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用
・ファイル・ディレクトリの操作と管理
・GNUとUnixのコマンド
・リポジトリとパッケージ管理
・ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム

102試験
・シェルおよびスクリプト
・ネットワークの基礎
・システム管理
・重要なシステムサービス
・セキュリティ
・オープンソースの文化
Level 2
(201, 202の両方の両方合格で認定)
201試験
・キャパシティプランニング
・Linuxカーネル
・システムの起動
・ファイルシステムとデバイス
・高度なストレージデバイス管理
・ネットワーク設定
・システム保守

202試験
・ドメインネームサーバー
・HTTPサービス
・ファイル共有
・ネットワーククライアント管理
・電子メールサービス
・システムのセキュリティ
201試験
・システムの起動とLinuxカーネル
・ファイルシステムとストレージ管理
・ネットワーク構成
・システムの保守と運用管理
・仮想化サーバー
・コンテナ

202試験
・ネットワーククライアントの管理
・ドメインネームサーバー
・HTTPサーバーとプロキシサーバー
・電子メールサービス
・ファイル共有サービス
・システムのセキュリティ
・システムアーキテクチャ
Level 3300試験
・Sambaの基礎
・Sambaとアクティブディレクトリドメイン
・Samba共有の設定
・Sambaクライアントの設定
・Linuxのアイデンティティ管理とファイル共有

303試験
・暗号化
・ホストセキュリティ
・アクセス制御
・ネットワークセキュリティ
・脅威と脆弱性評価

305試験
・仮想化
・コンテナ仮想化
・VMのデプロイとプロビジョニング

305試験
・高可用クラスタ管理
・HAクラスタストレージ
・HA分散ストレージ
・単一ノードHA
300試験
・OpenLDAP の設定
・OpenLDAPの認証バックエンドとしての利用
・Sambaの基礎
・Sambaの共有の設定
・Sambaのユーザとグループの管理
・Sambaのドメイン統合
・Sambaのネームサービス
・LinuxおよびWindowsクライアントの操作

303試験
・暗号化
・ホストセキュリティ
・アクセス制御
・ネットワークセキュリティ

304試験
・仮想化
・高可用クラスタ管理
・高可用クラスタストレージ
System Architect
(SA01, SA02の両方合格で認定)
なしSA01試験
・システムアーキテクチャ
・ネットワークとストレージの選定
・可用性の設計
・性能・拡張性の設計

SA02試験
・仮想マシンとコンテナの設計
・セキュリティ
・監視と分析
・継続的開発とテスト・デプロイ
・トラブルシューティング
引用: LPIC(101, 102, 201, 202, 300, 303, 305, 306) / LinuC(101, 102, 201, 202, 300, 303, 304, SA01, SA02)

LPICとLinuCの両方ともLevel1からLevel3までの区分があり、レベルが上がるほど試験の難易度も難しくなります

また、LPICにはLevel3の試験が多くある一方でLinuCにはSystem Architectという試験区分があるという違いがあります。

問題の出題傾向としては、LPICは国際的な標準に基づく問題が出題される一方でLinuCは国内市場に特化した問題が出題されるという特徴があります。

LPICの問題の特徴
  • 国際的な標準カリキュラムに基づく
  • ベンダーに依存しない中立的な内容
LinuCの問題の特徴
  • LPICと基本的な範囲は同じだが、日本市場向けに調整
  • 日本のエンジニアに馴染みやすい内容

資格の認知度と市場評価

LPICは歴史のある国際的な資格のため、グローバルな認知度はLinuCより高いでしょう。そのため、海外の企業やグローバルに展開する日本企業で評価されることが多いです。

一方でLinuCはLPICと比べると若い資格ですが、日本国内での認知度は年々上昇しており、国内企業においてはLPICと遜色ない認知度です。

LPICとLinuCの試験難易度と合格率

LPICとLinuCの難易度と合格率

LPICとLinuCの試験はレベルが上がるほど問題の難易度も上がります。

同一レベルでの試験難易度はほぼ同等とされています。

試験の合格率はLPICとLinuCの両方とも非公開です。筆者の個人的な見解ですが、IPAの情報処理試験である応用情報技術者試験や高度資格試験の合格率(20から30%)よりは高いと考えています。

受験料および試験概要

LPICとLinuCの受験料やその他試験概要は以下の通りです。

項目LPICLinuC
受験料(税込)16,500円16,500円 (SA試験は27,500円)
試験日いつでも可能いつでも可能
試験場所全国のテストセンター全国のテストセンター
問題数60問60問 (SA試験は40問)
試験時間90分90分
合否結果試験直後試験直後
有効期限5年5年
対応言語日本語含む多言語日本語

LPICとLinuCはどっちを選ぶべき?迷ったらLPICがおすすめ

結局どっちを選べばいいの?

LPICとLinuCの違いを比較してきましたが、結局どっちを選べば良いか判断できない方は、国際的に認知度が高いLPICを選ぶことをおすすめします

LPICもLinuCの両方とも、まずはLevel 1の試験から勉強する必要があります。

実際に筆者がLPIC-1の試験に合格した勉強方法をこちらの記事で紹介しています。これからLPICの勉強をはじめる方は、ご一読いただけると参考になると思います。

どんな人にLPICが向いている?

以下のような方にはLPICがおすすめです。

  • 国際的な資格を取得したい人
  • 外資系企業やグローバルなキャリアを目指している人
  • 特定のLinuxディストリビューションに縛られず幅広いスキルを証明したい人

どんな人にLinuCが向いている?

以下のような方にはLinuCがおすすめです。

  • 日本国内の企業でキャリアを積みたい人
  • 日本のIT業界に特化した内容を学びたい人

まとめ:LPICとLinuCの違いを理解し、自分に合った資格を選ぼう

LPICとLinuCはどちらもLinuxの知識を証明できる有用な資格です。試験内容は大きく変わりませんが、それぞれいくつかの違いがあることを紹介しました。

LPICとLinuCの違いを理解して、自分にあった資格を選ぶことを心がけましょう。それでも迷う方は国際的な認知度が高いLPICを受験するのが良いでしょう。

また、当サイトではITエンジニアに役立つ資格情報や技術情報を発信しているため別の記事もご覧いただければあなたのキャリアに役立つ情報が得られるかもしれません。是非ほかの記事にも目を通していただけると幸いです。

タイトルとURLをコピーしました