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IT資格はいらない?現役エンジニアが資格の活かし方を紹介

IT資格はいらない?現役エンジニアが資格の活かし方を紹介 資格

「IT資格って、実務では役に立たないんでしょ?」「資格よりスキルが大事って聞いたけど…」
そんな声をSNSやブログで見かけて、不安になっていませんか?

たしかに、IT業界では「資格より実務経験」という意見が多いのも事実です。ですが、「IT資格はいらない」と決めつけてしまうのは、非常にもったいない考え方です

この記事では、これまで8個以上のIT資格を取得した経験のある筆者が、「IT資格は本当にいらないのか?」という疑問に正面から向き合います。

資格を選ぶときのポイントや資格の活かし方なども紹介するので参考にしてください。

この記事の結論
  • IT資格は「キャリアを切り開く武器」になる
  • 実務経験がある人には不要な場合もあるが、未経験や若手にとっては大きな武器になる
  • キャリアの方向性に合った資格を目的意識を持って取得すれば、転職・昇進・スキル習得において大きなメリットが期待できる

「IT資格いらない」は本当?その背景と誤解

「IT資格いらない」は本当?その背景と誤解

本当にIT資格は不要なのでしょうか?ここでは、こうした意見の背景や、資格不要論が生まれる理由を紐解きつつ、よくある誤解について整理します。

SNSや一部業界で言われている「資格不要論」の実態

近年、X(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSで「IT資格は意味ない」「資格なんて役に立たない」といった意見をよく見かけます。
特に実務経験が豊富なベテランエンジニアの中には、「資格よりコードを書け」「現場でしか学べないことが多い」といったスタンスの人も多いです。

実際、エンジニアの現場では、資格よりも実務で成果を出せるかどうかが重視されます。未経験OKの求人でも、資格は「あると望ましい」程度で、必須ではないことも多くあります。

こうした背景から、「資格って結局必要ないのでは?」という風潮が一部で強まっているのです。

「実務が最優先」の風潮と資格軽視の関係

「資格よりスキルが大事」という意見自体は、間違っていません。
ですが、それがすべての人に当てはまるわけではありません。

特に未経験や若手エンジニアにとっては、実務経験がまだ浅く、スキルや知識の幅も発展途上。
そんな中で「実務が最優先」とだけ言われても、何から始めればいいのかわからなくなることも多いですよね。

そこで役に立つのが「資格」です。
資格は、体系的な知識を効率よく習得し、自分の学習状況を見える化する手段になります。

つまり、資格を「武器」にできるかどうかは、個人の状況によって大きく異なるのです。

「資格いらない」発言の落とし穴とは?

SNSやネットの「資格不要論」には、以下のような落とし穴があります。

  • 実務経験が豊富な人の主観で語られているケースが多い
  • 特定の職種(例:スタートアップのエンジニア)には当てはまっても、他職種では通用しない
  • 学習コストや成長スピードを軽視している

特に未経験者にとって、「資格は意味ない」と聞くだけで、モチベーションを失ってしまうのは大きな損失です。

資格は取ることがゴールではありません。
資格を取った上で、どう活かすか」が重要なのです。

現役エンジニアが語る、IT資格の本当の価値

現役エンジニアが語る、IT資格の本当の価値

資格を持っていても実務で役立たない。そんな意見もありますが、逆に「資格を通じて得た知識が武器になる」ことも。現役エンジニアの視点から、IT資格が持つ本当の価値を解説します。

体系的な知識を身につけられる

ITの世界は広く、複雑で奥深いです。Web開発、ネットワーク、セキュリティ、クラウド、データベースなど、必要な知識は多岐にわたります。
その中で、IT資格はバラバラだった知識を体系的に整理するための最適な道筋です

たとえば「基本情報技術者試験」は、アルゴリズムやネットワーク、データベース、セキュリティなどの基礎知識を網羅しており、ITエンジニアとしての土台を作るのに非常に役立ちます。

独学だと見落としがちな分野も、資格試験の学習を通して網羅できるのが大きなメリットです。

転職や昇進で有利になることも

資格は「自分の知識やスキルを証明する名刺」のようなものです。
特にキャリアの初期段階では、実務経験が少ない分、書類選考や面接でのアピール材料として非常に強力です。

たとえば、AWS-SAAやDVAといったクラウド系の資格は、クラウドエンジニアやインフラエンジニア志望の方にとっては知識の裏付けになります。

また、大手企業やSIerでは資格取得を評価に加えるケースもあり、昇進やプロジェクトアサインに影響を与えることもあります。

筆者が以前勤めていたSIerでは資格取得が昇進の条件になっていました

資格取得を通じて得られる「学びの習慣」

意外と見落とされがちなIT資格を取得するメリットは、「継続的に学ぶ習慣」を資格勉強で身につけられる点です

IT業界では、技術の移り変わりが非常に早く、学び続ける姿勢がないと、すぐに時代に取り残されてしまいます。
資格取得のためにコツコツと計画的に勉強する経験は、自己管理力や継続力の向上にもつながります。

資格は取得するまでが目的ではなく、その過程で得られる力こそが、実務でも活きる真の価値なのです。

「IT資格がいらない人」と「資格を活かせる人」の違い

「IT資格がいらない人」と「資格を活かせる人」の違い

同じようにIT資格を持っていても、うまく活かせる人と、そうでない人がいます。
一方で、資格がなくても活躍している人も存在します。

この章では、その違いを具体的に掘り下げ、どんな人にとって資格が「有効な武器」になるのかを見ていきます

実務経験が豊富な人は「資格がなくても通用する」

まず、「資格がいらない」と主張する人の多くは、すでに実務経験が豊富で、技術力や成果によって信頼を得ているケースが多いです。
ポートフォリオやGitHubに十分なアウトプットがあり、面接で技術力を証明できるので、資格がなくても評価されます。

つまり、資格がいらないのではなく、「他に評価される要素があるから必要ない」というだけの話です。
未経験者や若手エンジニアがそのまま真似してしまうと、逆に不利になるリスクもあります。

資格を「名刺」として使える人は強い

一方で、資格をうまく使いこなせる人もいます。
それは、単に資格を取るのではなく、「自分はなぜこの資格を取ったのか」「どう活かしたいか」を語れる人です

例えば、

エンジニア
エンジニア

基本情報技術者試験を通じてIT全体の基礎を身につけた

エンジニア
エンジニア

LPICでLinuxの運用スキルを高め、インフラ案件に携わった!

このように、資格とキャリアのつながりを明確に言語化できる人は、転職でも現場でも説得力が増します。

「資格が武器になる人」は、自分の市場価値を知っている

資格を活かせる人の特徴は、自分のキャリアプランや市場価値に敏感であることです。
今の自分にどんなスキルが足りていないのか、どの分野で評価されたいのかを理解し、そのギャップを埋める手段として資格を選んでいます。

だからこそ、資格を取る目的がブレず、現場でもその知識を応用できるのです。

IT資格が役立つ5つの具体的なシーン

IT資格は以下のようなシーンで役に立ちます。

  1. 未経験からの転職
  2. 社内評価・昇進
  3. 配属・アサインの判断材料
  4. フリーランス・副業での信頼構築
  5. 技術学習のロードマップとして

未経験からの転職

未経験でIT業界に飛び込もうとする際、最大の壁は「実務経験のなさ」です。
このとき、資格はスキルや知識の証明書として大きな武器になります。

たとえば、基本情報技術者試験を持っていれば、「ITの基礎を体系的に学んでいる」と評価されやすくなります。
また、AWS-CLFやSAAなどを取得していれば、「クラウドに強い人材になりたい」という意志が伝わり、ポテンシャル採用の後押しになることも。

実際に私自身も、転職時に資格が話題となり、「勉強の習慣がある人」として好印象を持たれた経験があります。

社内評価・昇進

大手企業やSIerでは、資格が評価項目に組み込まれていることもあります

たとえば、以下のようなケースです。

  • 一定ランクの資格を取得することで昇給の対象になる
  • 昇進要件として特定の資格が求められる
  • プロジェクトへのアサイン条件に資格保有が含まれる

特に若手エンジニアの場合は、実績が少ないぶん、資格で努力を見える化できることが強みになります。

配属・アサインの判断材料

IT企業では、資格が「適性判断の材料」として使われることもあります。

たとえば、

  • ネットワーク系の資格(CCNAやネットワークスペシャリスト)を持っていれば、インフラ系プロジェクトに配属されやすい
  • LPICを持っていれば、Linuxサーバーの構築や運用業務へのアサインがスムーズ
  • AWS資格を持っていれば、クラウド導入支援の案件に抜擢されることも

配属やアサインは、スキルだけでなく「やる気」「方向性」も加味して判断されるため、資格はその意思表示として効果的です

フリーランス・副業での信頼構築

フリーランスや副業でエンジニアとして活動する場合、「初対面のクライアントから信頼を得ること」が非常に重要です。そこで、資格は有効です。

例えば、「AWS-SAA保持者」や「データベーススペシャリスト」などの肩書があるだけで、プロフィールや提案文の説得力が格段に増します。

資格があることで、「この人はちゃんと勉強している人だ」「専門性がある人だ」 という印象を与えることができ、仕事の受注率アップにもつながります。

技術学習のロードマップとして

資格は、何をどう学べばよいか分からない人にとって、優れた学習ガイドにもなります

例えば、

  • ITパスポートや基本情報 → ITの全体像を把握する
  • 応用情報 → 設計やマネジメントの基礎を学ぶ
  • AWS資格 → クラウド技術に特化してスキルアップ

このように、目標や興味に合わせてステップアップできるため、成長のモチベーションにもつながります。

IT資格を取得する際の注意点と失敗パターン

IT資格を取得する際の注意点と失敗パターン

目的が曖昧なまま受験する

よくある失敗パターンの1つが、「なんとなく流行っているから」「みんなが持っているから」という理由だけで資格に手を出すことです。

目的が不明確なまま学習を始めると、以下のような事態に陥る可能性があります。

  • モチベーションが続かない
  • 勉強が苦痛になる
  • 合格しても活用できない

資格はあくまでキャリアやスキルアップの手段であり、目的ではありません
「なぜその資格を取るのか?」「取得後にどう活かすのか?」を明確にしてから挑戦しましょう。

資格を取ることがゴールになっている

「資格を取ったら終わり」と考えてしまうのも注意ポイントです。

たとえば、応用情報技術者試験に合格しても、

  • 実務で設計書を書いたことがない
  • チーム開発の経験がない
  • セキュリティの脅威に対処したことがない

という状態では、せっかくの知識を活かせず終わってしまいます。

重要なのは、資格で得た知識を実務やアウトプットに結びつけること
学びを現場で使って初めて、価値が生まれるのです。

業務と結びつかない資格ばかりを選ぶ

IT資格は多岐にわたるため、「とにかく難しそうな資格を取ればすごい」という気持ちになることもあります。
しかし、実際のキャリアや業務内容と無関係な資格を取っても、活かす場がなければ意味がありません。

たとえば、今後インフラエンジニアとしてやっていきたい人が、Webアプリ開発系の資格ばかり取得してもミスマッチです。
逆に、クラウド系の仕事に関心があるなら、AWSやLinuxの資格を取るほうが即戦力になります。

資格は「将来やりたいこと」との接点を持たせて選ぶのが鉄則です。

まとめ | IT資格は使い方次第で武器になる

この記事では、「IT資格はいらない」という意見の背景や、資格が役立つ具体的なシーン、そして取得時の注意点を解説してきました。
最後に、ポイントを振り返りましょう。

要点の振り返り

  • 「IT資格は意味がない」と言われる背景には、実務経験者の視点がある
    • 初心者や若手にとっては、むしろ資格が強力な武器になる
  • 資格が役立つ5つのシーン
    1. 未経験からの転職でのアピール材料になる
    2. 社内評価や昇進に活用できる
    3. 配属・アサインの判断材料になる
    4. フリーランス・副業で信頼を得られる
    5. 学習のロードマップとして機能する
  • 失敗しやすいパターン
    • 目的が曖昧なまま受験する
    • 資格取得がゴールになってしまう
    • 業務と関係のない資格ばかりを取得する

IT資格を「キャリアの土台」にしよう

資格だけでキャリアが築けるわけではありません。
しかし、「やりたいこと」や「なりたい姿」があるなら、資格はそのゴールへ向かう地図やコンパスのような存在になります

IT業界は変化が激しいからこそ、自分のスキルと価値を見える化しておくことが、今後の武器になるはずです。

この記事を読んで「資格を取ってみようかな」と思った方は、まずは基本情報技術者試験やAWS-CLFなど、取り組みやすい資格から始めてみると良いでしょう!

また、「どの資格を取ればいいかわからない」という方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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