AWS認定資格の中でも中級レベル(アソシエイトレベル)に位置づけられる「AWS認定デベロッパー – アソシエイト（DVA-C02）」は、AWSを活用するエンジニアにとって重要な資格です。
本記事では、AWS DVAの取得経験のある筆者がAWS DVAの概要とおすすめの勉強方法について解説します。
- AWS DVAの概要
- AWS DVAのおすすめの勉強方法
AWS DVA（DVA-C02）とは？
AWS DVA（AWS Certified Developer – Associate）は、AWSのクラウド環境でアプリケーションを開発・デプロイ・管理するためのスキルを証明する資格です。開発者向けの資格であり、特にAWSサービスを活用したアプリケーション構築に関する知識と実践力が求められます。
AWS認定はいくつかのレベルがあり、AWS DVAはその中でアソシエイトレベル(中級レベル)に相当します。
有名なAWS認定の一つにSAAがありますが、DVAの試験難易度はSAAと同程度となっています。
どちらの認定資格も取得している筆者的には、SAAは広く浅く学び、DVAは開発・テスト・デプロイに関するAWSのサービスを深く問われているような印象でした。
そのため、AWSについて広く学びたい方はDVAではなくSAAを受験する方が目的にマッチしていると思います。
また、AWS初学者でいきなりアソシエイトレベルの試験をするのが不安な方はファンデーショナルレベル(初級レベル)の資格である CLFから勉強を始めていきその後にアソシエイトレベルを受験するというのがおすすめです。
ちなみに筆者は CLF -> SAA -> DVAの順番で取得していきました。
AWS DVAの試験概要
試験の概要は以下の通りです。
- 試験形式：選択式および複数選択式
- 試験時間：130分
- 問題数：65問
- 試験言語：英語、日本語、その他数カ国語
- 合格基準：スコア1000点中720点以上
- 受験費用：20000円1 (150 USD)
- 有効期限：取得日から3年間
問題数の65問のうち15問はスコアに影響しない問題が含まれているため、実際にスコアに影響する問題は50問となります。
どの問題が試験に関係ないかは分からないから、結局全部解く必要があるけどね
より詳細な情報は公式の試験ガイドから確認できます。
AWS DVAで求められるスキル
試験では以下のスキルが総合的に問われます。
- AWSの主要サービスの活用（Lambda、DynamoDB、API Gateway、S3 など）
- AWS SDKを使用したアプリケーション開発
- セキュリティ、認証、認可の理解（IAM、KMS など）
- CI/CD（継続的インテグレーション/デリバリー）の知識（CodePipeline、CodeBuild、CodeDeploy など）
- モニタリングとデバッグの手法（CloudWatch、X-Ray）
出題範囲は4つの分野に分けられ、各分野の割合は以下のとおりです。
| 分野 | 割合 |
|---|---|
| AWS のサービスによる開発 | 32% |
| セキュリティ | 26% |
| デプロイ | 24% |
| トラブルシューティングと最適化 | 18% |
試験の申し込み方法
試験に申し込むには AWS training and certificationというサイトでAWS認定アカウントを作成して申し込みをします。
また、受験方法として試験はテストセンターで受験する方法と、自宅でオンラインで受験する方法の2種類から選択でき、自分に合った受験方法を選ぶことができます。
個人的な意見ですが、特段の理由がない限りはテストセンターでの受験をおすすめします。
自宅受験はネットワーク不調などが怖いからね!
学習計画の立て方
DVAに限らず資格勉強では計画的な学習が重要です。学習期間の目安として約1か月半から2ヶ月程度の期間を確保すると良いでしょう。
SNSやQiitaなどでよく「1週間で合格!」などと投稿されているのを見ますがそういった情報に振り回されずに自分のペースで学習するのが合格の鍵となります。
急がば回れってやつだね
余談ですが、筆者は1ヶ月半程度勉強しました。
学習スケジュールの例
筆者の学習スケジュールを例として紹介します。
- 1週目~3週目Udemyのコースを受講する/書籍でのインプットをする
- 4週目~6週目模擬試験をひたすら解く
- 試験当日試験当日
とてもシンプルですが、前半でインプットをして後半でひたすらアウトプットをしていくとう流れです。
AWS DVAのおすすめ勉強方法
先ほどの学習スケジュールを紹介しました。次は具体的にどういった教材を使って勉強すれば良いか紹介していきます。
Udemyのコースを受講する
効率的なインプット方法として筆者はUdemyなどのオンライン学習プラットフォームを活用することをおすすめします。
UdemyにはDVAの試験範囲に関連するAWSのサービスを丁寧に解説してくれるコースがあるためサービスについての理解を効率的に深めることができます。
また、ハンズオンにも対応しているため実際にコンソールを操作しながらサービスの学習ができ、実務をイメージしながら勉強を進めることができます。
実際に筆者が受講したコースはこちらになります。
書籍を活用する
Udemyでのインプットと合わせておすすめなのが書籍で勉強する方法です。
筆者はこちらの書籍を使って勉強しました。500ページを超える分厚い本となっていますが図解も豊富でとても分かりやくす試験範囲のサービスを解説してくれています。
また、各章末には演習問題があるためインプットをしてアウトプットというサイクルを自然に回すことができます。
模擬試験を解く
一通り試験範囲のサービスの勉強をしたら次はひたすら模擬試験を解いてアウトプットをしましょう。
筆者がおすすめする問題集はこちらです。
このコースには5回分 計325問の問題が収録されています。また、1問ずつ解答と解説を確認することができるのでまとまった時間が取れない方でも隙間時間を使って問題を解くことができます。
コンスタントに80%以上得点できるようになるまで解き続ければ、試験でもきっと合格できるようになっているはずです。
筆者は2周しました。
おまけ
これまで紹介した内容で勉強を進めれば十分合格を狙うことができると思いますが、参考情報としてその他学習ソースを紹介します。
公式ドキュメントとホワイトペーパーを活用する
AWSの公式ドキュメントを活用することで、試験範囲を網羅的に学習できます。特に以下のドキュメントは試験対策に役立ちます。
Cloud Licenseを活用する
Cloud LicenseやCloudTechなどといったサービスでは、有料会員登録すれことで質の高い対策問題を解くことができます。
先ほど紹介したUdemyのコースのみで十分とは思いますので、こちらのサービスを活用する場合はUdemyの模擬試験は不要です。
まとめ
- AWS DVAの概要を理解する
- 学習計画を立てる
- Udemy,書籍などを活用して効率的に勉強する
AWS DVA（DVA-C02）は、AWSを活用するエンジニアにとって価値のある資格です。試験合格のためには、この記事で紹介したような勉強方法が有効です。
本記事で紹介した方法を参考にしっかり準備を進めれば、きっとAWS DVA合格できると思います!
