「基本情報技術者試験って、本当に就職や転職で評価されるの?」
「取得しても意味ないって聞くけど、実際のところどうなの?」
こんな疑問や不安を抱えていませんか?
この記事では、IT業界の採用担当者の視点も交えながら、基本情報技術者試験が就職・転職活動でどのように評価されるのかを解説します。その実態と有利になる理由も詳しく見ていきましょう。
この記事を読めば、基本情報技術者試験に挑戦すべきかどうかが明確になり、あなたのキャリア戦略に役立つ知識が身につきます。
基本情報技術者試験とは?ITエンジニアの登竜門

基本情報技術者試験(FE)は、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる多くの人にとって、最初の目標となる国家資格です。
情報処理の促進に関する法律に基づき、経済産業省が認定する権威ある資格であり、「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれています。
国家資格としての信頼性と位置づけ
基本情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。
その歴史は古く、多くのIT企業や教育機関で広く認知されています。
国家資格であるため、その信頼性は非常に高く、取得者はITに関する基礎知識を体系的に身につけていることの客観的な証明となります。企業によっては、この資格取得が昇進の条件となったり、資格手当の対象となったりするなど、社内評価制度に組み込まれていることも少なくありません。
試験の概要と難易度・合格率
基本情報技術者試験は、2023年度からCBT方式に移行し、年間を通じていつでも受験可能になりました。
試験は「科目A試験(旧: 午前試験)」と「科目B試験(旧: 午後試験)」の2部構成です。
| 科目A試験 | 科目B試験 |
|---|---|
| IT全般の基礎知識を問う多肢選択式問題 | プログラミングやアルゴリズム、情報セキュリティなど、より実践的な知識を問う多肢選択式問題 |
合格基準は、科目A・科目Bともに1000点満点中600点以上です。
近年の合格率は約40%〜50%台で推移しており、誰でも簡単に合格できるわけではありません。しかし、しっかりと対策をすれば、IT未経験者でも十分に合格を狙えるレベルの試験です。
対象者と出題範囲
基本情報技術者試験は、「情報処理技術者としての知識・技能が一定以上の水準であることを認定する」ことを目的としています。
出題範囲は非常に広く、以下の3つの分野に大別されます。
- テクノロジ系
- マネジメント系
- ストラテジ系
テクノロジ系ではコンピュータ科学の基礎理論、ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、技術的な要素が中心となります。
マネジメント系ではシステム開発のプロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、IT監査など、管理的な側面に関する問題が中心です。
そしてストラテジ系では経営戦略、システム戦略、法務など、ITを経営にどう活かすかという戦略的な視点からの問題が出題されます。
これらの幅広い知識を学ぶことで、ITエンジニアとしてだけでなく、ビジネスパーソンとしての基礎体力も養うことができます。
基本情報技術者試験は就職・転職に有利になる

結論から言うと、基本情報技術者試験は、特にIT未経験者の就職・転職において「有利になる」と言えます。
もちろん、この資格さえあれば誰でも大手企業に内定がもらえる、という魔法のチケットではありません。しかし、あなたの市場価値を高め、ライバルと差をつけるための1つの武器になることは間違いありません。
基本情報技術者試験は、IT業界でのキャリアを目指す上で、取得して損のない価値ある資格です。特に、実務経験がない学生や、他業種からエンジニアへ転職を考えている人にとっては、その恩恵は大きいでしょう。
なぜなら、基本情報技術者試験は、ITに関する広範な基礎知識を体系的に理解していることの客観的な証明となるからです。採用担当者は、応募者がITの共通言語を理解しているか、また、新しい技術を学ぶための土台があるかを見ています。この資格は、その両方を満たしていることを示す証明書となります。
実際に、多くのIT企業では、新入社員研修の一環として基本情報技術者試験の取得を推奨、あるいは義務付けています。また、入社後に取得した場合、資格手当や一時金といった報奨金を支給する企業も少なくありません。これは、企業側がこの資格を「IT人材としての基礎体力を証明するもの」として評価している証拠です。
したがって、特に未経験からITエンジニアを目指す人にとって、基本情報技術者試験は、自身の知識レベルと学習意欲をアピールするための重要な資格となります。
実務経験という武器がないからこそ、このような客観的な指標が、採用の場であなたを力強く後押ししてくれるのです。
基本情報技術者試験が就職・転職で有利と言われる5つの理由

基本情報技術者試験が、特にIT未経験者やキャリアチェンジを考えている方にとって、就職・転職活動で有利に働く理由は多岐にわたります。ここでは、その中でも特に重要な5つの理由を掘り下げて解説します。
- ITの基礎知識を体系的に証明できる
- 高い学習意欲と向上心を示せる
- 論理的思考力の基礎があることをアピールできる
- 企業によっては資格手当や報奨金が貰える
- 上位資格や専門分野への足がかりになる
ITの基礎知識を体系的に証明できる
基本情報技術者試験は、テクノロジ、マネジメント、ストラテジの3つの広範な分野をカバーしており、ITの基礎知識を網羅的に学習します。
この資格を取得することで、単なる用語の丸暗記ではなく、ITシステムがどのように構築、運用されるのかという全体像を理解していることを客観的に証明できます。
これは、IT企業が求める「ITリテラシーの高さ」を示す上で、非常に有効なアピールポイントとなるでしょう。
高い学習意欲と向上心を示せる
IT業界は技術の進化が非常に速く、常に新しい知識を学び続ける姿勢が求められます。
基本情報技術者試験の取得は、この「自律的な学習能力」と「知的好奇心」、そして「IT分野でのキャリアを真剣に考えている」という高い学習意欲と向上心を、具体的な行動として採用担当者に示すことができます。
特に未経験者の場合、実務経験がない分、このようなポテンシャルをアピールできる点は非常に重要です。
論理的思考力の基礎があることをアピールできる
試験では、アルゴリズムの理解や問題解決能力を問う問題が出題されます。これらを解く過程で培われる論理的思考力は、ITエンジニアとしてシステム設計や開発、トラブルシューティングを行う上で不可欠な能力です。
基本情報技術者試験の合格は、ITエンジニアに求められる基本的な論理的思考力や問題解決能力の素養があることを、採用担当者に効果的にアピールできます。
企業によっては資格手当や報奨金が貰える
企業によっては、基本情報技術者試験を含む情報処理技術者試験の資格取得者に対して、資格手当や一時金などの報奨金を支給する制度を設けています。これは、企業がこの資格を高く評価し、取得を推奨していることの明確な証拠です。
入社後の待遇面でも有利に働く可能性があるため、モチベーション維持にも繋がります。
上位資格や専門分野への足がかりになる
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験のレベル2に位置づけられており、応用情報などの高度な知識・スキルを問う上位資格へのステップアップの土台となります。
この資格を足がかりに、キャリアプランを見据えた上位資格の取得や、特定の技術分野を深く掘り下げる意欲を示すことで、将来性のある人材として評価されるでしょう。
就職・転職市場における基本情報技術者試験の評価

基本情報技術者試験が役立つ理由は理解できたものの、実際の採用現場でどのように評価されるのかが一番気になるところでしょう。
ここでは、「新卒」「未経験からの転職」「IT経験者の転職」という3つのシチュエーションに分けて、その実態を解説します。
新卒採用の場合: ポテンシャル評価の重要な判断材料
新卒採用、特にポテンシャル採用においては、基本情報技術者試験の資格は高く評価される傾向にあります。
情報系の学生であれば、学んできたことの基礎が固まっている証明となります。一方、文系やITとは異なる分野を専攻してきた学生にとっては、IT業界への適性と熱意を示すアピール材料となるでしょう。
採用担当者は、「入社後の成長が見込めるか」という視点で学生を見ています。資格取得という目に見える成果は、「自ら目標を設定し、努力して達成できる人材」であることの証明となり、他の就活生と差別化する上で武器になるでしょう。
未経験からの転職の場合: 最低限の知識と熱意の証明書
異業種からITエンジニアへの転職を目指す場合、基本情報技術者試験は「キャリアチェンジへの本気度」を示すための証明書のような役割を果たします。
未経験者の採用で企業が最も懸念するのは、「入社後に業務についてこられるか」「本当にIT業界で働く意欲があるのか」という点です。
この資格を持っていることで、ITの基礎知識を最低限クリアしていること、さらにはその知識習得のために時間を投資した熱意を客観的に示すことができます。
IT経験者の転職の場合: 評価されにくいが、ないよりは良い
すでにIT業界で実務経験を積んでいるエンジニアの転職活動においては、資格そのものが直接的な評価に繋がるケースは少なくなります。
経験者採用では、具体的な実績やポートフォリオが何よりも重視されます。どのようなプロジェクトで、どんな技術を使い、どう貢献してきたか、といった点が評価の対象となるからです。
しかし、だからといって全く無意味というわけではありません。
例えば、次のようなケースでは、自身の知識の幅やキャリアプランを示す上でプラスに働くことがあります。
- インフラエンジニアが開発知識を補うために取得する
- 開発エンジニアがマネジメントへのキャリアアップを見据えて取得する
あくまで補助的なアピール材料と捉えておくと良いでしょう。
注意点 | 基本情報技術者試験だけでは不十分?合わせてアピールすべきこと

基本情報技術者試験の取得は、ITエンジニアとしてのキャリアを築く上で強力な武器となりますが、それだけで十分というわけではありません。
特に、競争が激しいIT業界では、資格に加えてプラスアルファのアピールポイントが求められます。ここでは、基本情報技術者試験の取得と合わせて、就職・転職活動でアピールすべき重要な要素について解説します。
- 自身のスキルを証明するポートフォリオ
- 問題解決能力や協調性を示すコミュニケーション能力
- 志望する業界や企業への深い理解
自身のスキルを証明するポートフォリオ
プログラミングスキルやシステム開発能力をアピールしたいのであれば、実際に自分で作成したポートフォリオ(成果物)が最も説得力のある証明になります。
Webアプリケーション、モバイルアプリ、ツールの開発など、どんな形式でも構いません。重要なのは、ただ作っただけでなく、その背景や工夫、使った技術などを明確に説明できることです。
例えば、「なぜ作ったのか」「どんな課題を解決しようとしたのか」といった点を具体的に伝えましょう。GitHubなどでコードを公開し、採用担当者が中身を確認できるようにしておくと良いでしょう。
問題解決能力や協調性を示すコミュニケーション能力
ITエンジニアの仕事は、単にコードを書くだけではありません。チームメンバーやクライアントとの連携、要件定義、問題発生時の原因究明と解決策の提案など、多岐にわたるコミュニケーションが不可欠です。
面接やグループディスカッションなどを通して、あなたのコミュニケーション能力を具体的にアピールしましょう。過去の経験から、どのようにチームで協力し問題を解決したか、相手の意見を尊重しつつ自分の意見を伝えたかなどを具体的に話すことが重要です。
志望する業界や企業への深い理解
IT業界と一口に言っても、Web系、SIer、メーカー、ゲーム開発など、多種多様な企業が存在します。また、企業文化やビジネスモデルもそれぞれ異なります。
あなたが志望する業界や企業について、深くリサーチしていることをアピールしましょう。
これは、企業への本気度を示す上で非常に重要です。「なぜこの業界なのか」「なぜこの企業を志望するのか」「入社後、どのような形で貢献したいのか」。これらの問いに対して、具体的なエピソードを交えながら答えられるように準備しておきましょう。
基本情報技術者試験の取得に関するよくある質問

基本情報技術者試験の学習は、計画的に進めることで効率よく合格を目指せます。ここでは、基本情報の取得を目指す人が感じるよくある疑問を解消します。
合格までの学習期間の目安は?
基本情報技術者試験の合格に必要な学習時間は、ITに関する予備知識の有無によって大きく異なります。
一般的には、IT未経験者で200時間程度、経験者で100〜150時間程度が目安とされています。具体的な学習期間の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
過去問は何年分解くのが効率的?
過去問演習は、基本情報技術者試験の対策において最も重要な学習の1つです。出題傾向の把握、時間配分の練習、苦手分野の特定に役立ちます。一般的には、直近3〜5年分の過去問を繰り返し解くことが推奨されます。
過去問の活用方法については、以下の記事を参考にしてください。
初心者にもおすすめの参考書・問題集
数多くある参考書や問題集の中から、自分に合ったものを選ぶのは大変です。初心者の方でも理解しやすいように、図解が多く、解説が丁寧なものを選ぶことがポイントです。
次の記事では、おすすめの参考書・問題集を厳選して紹介しています。
Udemyを使った動画学習で理解を深める
テキスト学習だけでは理解が難しい分野や、より視覚的に学びたい場合は、Udemyなどのオンライン学習プラットフォームを活用するのも効果的です。
多くの講師が分かりやすく解説しており、自分のペースで学習を進めることができます。
挫折しないための網羅的な学習ロードマップ
基本情報技術者試験は学習範囲が広いため、計画なく学習を進めると途中で挫折してしまう可能性もあります。全体像を把握し、効率的に学習を進めるためのロードマップを作成することが重要です。
以下の記事では、未経験者でも挫折しないための学習ロードマップを詳しく解説しています。
まとめ | 基本情報技術者を取得して就職・転職活動を有利に進めよう
本記事では、基本情報技術者試験が就職・転職活動においてどのように評価されるのかについて、多角的に解説しました。要点をまとめると以下の通りです。
- 基本情報は、特にIT未経験者やキャリアチェンジを目指す方にとって、ITの基礎知識と学習意欲を証明する有効な資格
- 新卒採用や未経験からの転職においては、ポテンシャルを評価する重要な判断材料となる
- 経験者採用では直接的な評価はされにくいですが、知識の幅やキャリアプランを示す上で補助的なアピール材料となり得る
- 資格取得だけでなく、ポートフォリオ作成、コミュニケーション能力の向上、企業研究を合わせて行うことで、さらに選考で有利になる
効率的に合格したい人はオンライン講座がおすすめ!
基本情報技術者試験の取得は、あなたのITエンジニアとしてのキャリアを大きく後押しする第一歩です。
「独学での合格が不安…」「効率的に学習を進めたい!」という方には、オンライン講座の活用がおすすめです。
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