「基本情報技術者なんて意味ないって言われたけど、取る意味あるの?」IT業界を目指す人や若手エンジニアの中には、こんな疑問を持つ人も多いはずです。
結論から言えば、基本情報技術者試験は意味がない資格ではありません。むしろ、ITの基礎を体系的に学べる貴重な機会です。
この記事では、基本情報技術者が「意味ない」と言われる理由と、その誤解を解きつつ、資格の有用性を現役エンジニアの視点で徹底解説します。
最後には、効率的に合格を目指す方法やおすすめの学習サービスも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
基本情報技術者試験とは?

試験概要と位置づけ
まずは、基本情報技術者試験の基本を押さえておきましょう。
基本情報技術者試験(FE)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格の一つです。
IT業界の登竜門とされ、システム開発・インフラ・セキュリティなど幅広い分野の基礎知識が問われます。
未経験からITエンジニアを目指す人や、若手エンジニアが知識を整理するのに最適な資格として位置づけられています。
受験者の特徴と合格率
受験者の多くはIT業界を志す学生や、若手エンジニアです。
合格率はおおむね40%から50%程度と言われています。決して簡単とは言えませんが、きちんと勉強すれば独学でも十分合格可能です。
基本情報技術者試験の概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
試験実施日 | 通年(CBT方式により随時実施) |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing) |
試験時間 | 90分(科目A試験) + 100分(科目B試験) |
出題形式 | 科目A試験:多肢選択式(四択) 科目B試験:多肢選択式 |
試験範囲 | 科目A試験: ・基礎理論、アルゴリズムとプログラミング ・コンピュータ構成要素、システム構成要素 ・データベース、ネットワーク、セキュリティ など 科目B試験: ・情報セキュリティ ・データ構造及びアルゴリズム(擬似言語) など |
合格基準 | 各科目6割以上 |
受験料 | 7,500円(税込) |
受験申込方法 | IPA公式サイトより申し込み(随時受付) |
合格率 | 約40%〜50% |
基本情報技術者試験が「意味ない」と言われる理由

ここでは基本情報技術者試験が「意味ない」と言われる理由について解説します。
- 現場経験が重視されるから
- 取得しても給料が上がらない可能性がある
- 実務に直接活かせない
現場経験が重視されるから
まず多くの人が「基本情報技術者は意味ない」と感じる理由の一つが、現場経験の方が価値があると考えられているからです。
確かに、IT業界では実務を通じて学ぶことが多く、資格だけで即戦力になるわけではありません。
特にプログラミングやインフラ構築などのスキルは、現場での試行錯誤を経てこそ身につくものです。
しかしこれは裏を返せば、基礎知識があれば現場での学びがスムーズになるということでもあります。
資格だけでは評価されにくいのは事実ですが、「現場力の土台」を固める役割としては十分に意味があります。
取得しても給料が上がらない可能性がある
「資格を取っても給料が上がらない」との声も、意味がないと言われる理由です。
これは半分正解で、特に基本情報技術者のような登竜門的な資格では、取得しただけで大幅に給与がアップすることはほとんどありません。
多くの企業では、給与に直結するのは応用情報技術者や高度区分、または実務経験による成果です。
ただし、昇進や職種変更の際に一定の評価基準になることは事実です。
特に新卒や未経験の場合、資格の有無で面接官の印象が変わることは多いです。
実務に直接活かせない
「試験で問われる知識が実務に直接活かせない」と感じる人もいます。
確かに、基本情報技術者試験の範囲には古典的なコンピュータ理論や擬似言語など、現場では直接活かせない内容も含まれます。
しかし、こうした知識はITの土台を理解する上で欠かせない概念です。
現代の技術も、こうした基礎の積み重ねの上に成り立っています。
つまり、知識が古いのではなく基礎を幅広く押さえていると言えます。
基本情報技術者が「意味ある」理由

基本情報技術者が「意味ない」と感じる人がいる一方で、この資格が価値を場面もあります。
ここでは基本情報が評価される理由を3つ紹介します。
- IT業界の基礎知識が体系的に学べる
- 転職・就職で評価される場面もある
- 他資格や実務へのステップアップになる
IT業界の基礎知識が体系的に学べる
まず最大の価値は、IT知識を体系的に学べる点です。
IT業界は専門用語が多く、初心者が自己流で学ぶと知識が偏りがちです。
基本情報技術者試験では、ハードウェア、ネットワーク、セキュリティ、データベース、アルゴリズムなど、幅広い分野をバランスよく学べます。
これにより、現場で遭遇する様々な技術を理解する土台ができます。
土台がしっかりしていると、新しい技術を学ぶときの理解度も段違いです。
転職・就職で評価される場面もある
資格自体が直接給与に直結しなくても、転職や就職活動では確実に評価されます。
履歴書に「基本情報技術者合格」と書かれていれば、「基礎は学んでいる人」という証明になります。
特に未経験や文系出身者の場合、学習意欲の高さを示す材料として大きな武器です。
企業としても、完全な未経験者よりは、基礎がわかっている人材を歓迎するのは当然です。
他資格や実務へのステップアップになる
さらに、他資格や実務スキルへのステップアップとしても役立ちます。
基本情報技術者を取ることで、次の応用情報技術者、データベーススペシャリストなどの高度区分資格にも挑戦しやすくなります。
また、アルゴリズムの知識はプログラミングで、ネットワークの知識はインフラ構築で活かせます。
このように、「意味ない資格」ではなく「基礎を築く資格」と考えるのが正しい捉え方です。
資格を活かすために意識すべきこと

取得だけで満足しない
基本情報技術者を取っただけで満足してしまう人が意外と多いです。
しかし、本来の目的は試験勉強で得た知識を現場で活かすことです。
ネットワークやデータベース、セキュリティなど、実務で使う機会は必ずあります。
資格取得後こそ、意識的に業務の中で知識を使い、理解を深めることが重要です。
継続学習で最新知識を補う
IT業界は日々進化しており、試験範囲だけでは追いつけません。
資格取得後も、継続的な学習で知識をアップデートしましょう。
具体的には以下の方法がおすすめです。
- 技術ブログやQiitaで最新トレンドを学ぶ
- 社内勉強会に参加する
- Udemyなどのオンライン講座を活用する
こうした学習習慣を身につければ、資格以上の価値が生まれます。
資格と実務経験でキャリアアップ
資格だけでは市場価値は高くなりませんが、資格と実務経験の両輪が揃えばキャリアアップは現実的です。
実務経験を積みながら戦略的に資格を取得すると、キャリアパスの幅が広がります。
資格取得はキャリアのスタート地点です。
その後、現場で経験を積み重ね、継続的に学ぶことで、着実に市場価値を高めていきましょう。
取得を迷う人への学習法とおすすめサービス

独学とオンライン講座の併用がおすすめ
「基本情報技術者を取りたいけど、独学で大丈夫かな…」
と不安に思う人は多いです。
結論から言えば、独学でも十分に合格可能です。
しかし、効率よく最短で合格を目指すなら、書籍での学習に加えてオンライン講座を組み合わせるのがおすすめです。
具体的には、以下のステップで学習するのが良いでしょう。
- Step1参考書で基礎知識を習得する
- Step2オンライン講座を使って知識を定着させる
- Step3問題演習
このようなステップを意識すると効果的に学習することができるでしょう。
どの参考書を購入すれば良いか迷うと言う方には、こちらの記事でおすすめの参考書、問題集を紹介しているのでご覧ください。
効率的に合格を目指すポイント
以下のポイントを押さえると、合格率が格段にアップします。
- 過去問を繰り返し解く
- 時間を区切って模試形式で解く
- 分からない箇所は参考書や解説動画で復習する
問題集や過去問道場などを活用して過去問を繰り返しときましょう。
また、問題を解く際は本番を意識して時間を測って解くことで、本番の時間感覚に慣れることができます。
分からない箇所や理解しにくい部分は、参考書や動画で復習して理解を深めましょう。
初心者にはUdemyがおすすめ
書籍での学習が苦手な人や、動画で学習をしたい人には、Udemyがおすすめです。
Udemyはコスパ最強の動画学習プラットフォームです。
一度コースを購入すれば、何度でも繰り返し学習することができます。また、定期的にセールを実施しており、セール時は定価の90%オフで買えることも少なくないです。
スマホアプリもあるため、通勤中や隙間時間を活用した効率的な学習が可能となります。
- 買い切り型で受講期限なし
- セールで90%オフになることも
- スマホ・PCで視聴OK、倍速再生も可能
Udemyには基本情報技術者試験に関するコースもあります。
動画で試験勉強をしたい方は以下のコースがおすすめです。


まとめ|基本情報技術者は「意味ない」ではなく「活かし方次第」
「基本情報技術者は意味ない」という意見があるのは事実です。
しかし、その多くは「資格を取っただけでは現場で役立たない」という誤解が背景にあります。
実際には以下のメリットがあることを紹介しました。
- ITの基礎を体系的に学べる
- 就職・転職で基礎力を証明できる
- 他資格や実務スキルへのステップアップになる
大切なのは、資格を取った後にどう活かすかです。
実務で使う、最新技術を学び続ける、さらに上位資格を目指す。こうした行動こそが、資格の価値を最大化します。
もしこれから基本情報技術者試験に挑戦しようと考えているなら、
書籍での学習ととオンラインコースの組み合わせで効率よく学ぶのがおすすめです。
未経験からプロのエンジニアを目指すなら
DMM WEBCAMP で確実にスキルアップしませんか?
✅ 現役エンジニア講師が完全サポート
✅ 97%の継続率を誇る独自カリキュラム
✅ 最大70%キャッシュバック対象講座
✅ 転職・副業サポート完全無料
まずは無料相談で、あなたに最適な学習プランを見つけましょう!