「LPIC-1の資格を取りたいけど、どの参考書を選べばいいのか迷っている…」
そんな悩みを抱えていませんか?
LPIC Level1は、Linux技術者としての基礎力を証明できる国際資格です。しかし、「独学で合格を目指すには何を使えばいいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。私自身も資格取得の際に、自分に合った1冊を見つけるのに苦労しました。
この記事では、LPIC Level1の合格に向けたおすすめの参考書を5冊厳選して紹介します。書籍ごとの特徴や対象者、選び方のポイントまで丁寧に解説しているので、きっとあなたにぴったりの一冊が見つかるはずです。
LPIC Level1とは?

LPIC Level1(LPIC-1)は、Linux Professional Institute(LPI)が認定する世界的なLinux技術者認定資格です。
この資格は「Linuxを扱うエンジニアとして最低限必要な知識と操作スキルがあること」を証明するもので、特にインフラエンジニアやDevOpsエンジニアを目指す人にとっては登竜門とも言えます。
試験の概要 (対象者・難易度・出題範囲)
LPIC-1は、特に次のような方におすすめの資格です。
- Linux初心者でこれから基礎を学びたい人
- サーバー構築や運用の実務を始めたい若手エンジニア
- IT業界への転職を目指してスキル証明をしたい人
LPIC-1は101試験と102試験の2つの試験で構成されています。受験者は両方の試験に合格することでLPIC-1認定を取得できます。
各試験の出題内容は次の通りです。
試験 | 内容 |
---|---|
LPIC101 | ・システムアーキテクチャ ・Linuxのインストールとパッケージ管理 ・コマンド ・デバイス、ファイルシステム |
LPIC102 | ・シェルスクリプト ・UIとデスクトップ ・管理タスク ・必須システムサービス ・ネットワーク基礎 ・セキュリティ |
試験時間、受験方法はLPIC101もLPIC102も同様となります。
問題数 | 60問 |
試験時間 | 90分 |
合格点 | 500点以上(800点満点) |
受験料 | 16500円 |
受験言語 | 日本語、英語、その他 |
実施方法 | Pearson VUEまたはその他の認定テストセンターで受験可能 |
有効期限 | 合格後5年間 |
LPIC-1はIT未経験者にとってはややハードルが高く感じられるかもしれませんが、適切な参考書と学習計画を立てれば、独学でも合格可能です。
LPIC-1を取得するメリット
LPIC-1を取得することで、以下のようなメリットが得られます。
- 就職・転職活動で有利になる
- 実務で役立つLinux操作スキルが身につく
- 他の資格学習への基礎づくりになる
就職・転職活動で有利になる
インフラ職を志望する際の就職・転職活動において、LPIC-1は大きな優位性をもたらします。
多くの企業では基本的なLinux知識の有無を重要視するため、この資格は確実なスキル証明として機能します。
実務で役立つLinux操作スキルが身につく
また、LPIC-1の学習過程では単なる知識の暗記にとどまらず、実際のターミナル操作や設定ファイルの編集など、実務現場で直接活用できる実践的なスキルを身につけることができます。
これらの技術は日常業務において即戦力として発揮されるでしょう。
他の資格学習への基礎づくりになる
さらに、LPIC-1は他の上位資格への足がかりとしても価値があります。
LPIC-2やLPIC-3といった上位資格はもちろん、LinuCやRed Hat系の資格への挑戦においても、LPIC-1で培った基礎知識が強固な土台となり、スムーズなステップアップを可能にします。
LPIC Level1の参考書を選ぶポイント

LPIC-1の参考書は多く出版されていますが、目的や学習スタイルに応じて最適な一冊は異なります。ここでは、参考書選びで失敗しないために押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
- 最新試験バージョンに対応しているか
- 初心者向けか経験者向けか
- 解説の丁寧さ・図解の有無
- 演習問題・模擬試験の充実度
最新試験バージョンに対応しているか
試験の出題範囲はバージョンごとに更新されるため、最新バージョンに対応した参考書を選ぶことが最優先です。
古いバージョンでは、現在の試験範囲に含まれていない技術やコマンドが解説されていることがあり、誤った知識を身につけてしまうリスクがあります。
たとえば、LPIC-1ではsystemd関連の知識が新たに出題されるようになっていますが、古い書籍ではSysVinit中心の解説になっていることがあります。
参考書を選ぶ際は最新のバージョンであることを確認しましょう。
初心者向けか経験者向けか
自分のレベルに合った書籍を選ぶことで、学習効率が大きく変わります。
初心者が中級者向けの参考書を選ぶと、内容が抽象的で理解できず挫折する可能性があります。一方、経験者には基礎を飛ばして要点を押さえられる本の方が適しています。
例えば、初心者の場合は図解が多く、Linuxの基礎的なコマンドから丁寧に解説している参考書を選ぶと良いです。一方で、ある程度Linuxの知識がある人は問題演習中心で短期間で知識を整理できる参考書を選ぶことを意識しましょう。
「自分が読みやすいかどうか」を試し読みなどで確認するのがベストです
解説の丁寧さ・図解の有無
難解なLinuxコマンドや概念をスムーズに理解するには、「図やイラストで直感的に説明している本」がおすすめです。
文字だけの説明では理解しにくいファイル構造やプロセスの流れも、図で表されていれば初心者でもスッと頭に入ります。
「Linux教科書 LPIC Level1」は、図解とコマンドの出力例が豊富で、初心者からも支持を集めています。
視覚的に理解しやすいレイアウトの本は学習の継続率も高まります。
演習問題・模擬試験の充実度
知識の定着と試験対策の両方を行うには、演習問題の豊富さが重要な判断材料になります。
LPIC-1は単なる知識だけでなく、コマンドの理解・使い分けが問われるため、問題演習でアウトプットの練習が不可欠です。
問題演習が豊富な参考書を1冊選び、繰り返し解くことが合格への近道です。
LPIC Level1におすすめの参考書5選【比較表あり】

LPIC-1の試験対策に使える参考書は数多くありますが、すべてを読む必要はありません。
ここでは、合格者からの評価が高く、試験バージョン5.0に対応している信頼性の高い参考書を5冊厳選して紹介します。
まずは一覧で比較できるように、表形式で特徴をまとめます。
おすすめ参考書の比較表
書籍名 | 対応バージョン | 特徴 | 対象者 | 演習問題 | 模擬試験 |
---|---|---|---|---|---|
Linux教科書 LPICレベル1(あずき本) | Ver.5.0 | 丁寧な解説+図解が豊富 | 初心者〜中級者 | 〇 | 〇 |
LPICレベル1スピードマスター問題集 | Ver.5.0 | 演習中心・短期間で復習向き | 中級者〜経験者 | ◎ | 〇 |
徹底攻略 LPIC Level1教科書+問題集 | Ver.5.0 | 教科書+演習のバランス型 | 初心者〜中級者 | ◎ | ◎ |
1週間でLPICの基礎が学べる本 第4版 | – | 基礎固めのためのLinux入門書 | 初心者 | △ | – |
新しいLinuxの教科書 | – | Linuxコマンドのより実践的な内容を学習できる | 初心者〜中級者 | – | – |
Linux教科書 LPICレベル1(あずき本)
- 対象者
- 初心者から中級者
- おすすめポイント
- 丁寧な解説と豊富な図解で、初学者でも理解しやすい構成
- 各章末に練習問題があり、定着を図れる
- 試験範囲を網羅しており、過去問傾向にも対応
- 注意点
- 網羅的な分ボリュームが多く、短期間の学習には不向き
スピードマスター問題集
- 対象者
- 中級者以上、Linux経験者
- おすすめポイント
- 問題演習に特化しており、試験形式に慣れるのに最適
- 「とにかく問題を解いて覚える」スタイルに合う
- 解説も簡潔で、復習しやすい
- 注意点
- 理解が浅い初心者には不向き。補完として他の教科書と併用推奨
徹底攻略 LPIC Level1教科書+問題集
- 対象者
- 初心者から中級者
- おすすめポイント
- 理論と演習が一体となった構成で、効率よく学習できる
- 模擬試験や章末テスト付きで、アウトプットも充実
- 試験対策に必要な機能を一通り備えている万能型
- 注意点
- 解説が少し硬めなので、完全初学者は時間をかけて読む必要あり
1週間でLPICの基礎が学べる本 第4版
- 対象者
- 初心者
- おすすめポイント
- 初心者が理解しやすいように基礎的な内容から学ぶことができる
- 手を動かしながら学習できるように仮想マシンをダウンロードできる
- 注意点
- この一冊で試験に挑むのは難しい
- 問題集など別途購入が必要
新しいLinuxの教科書
- 対象者
- 初心者から中級者
- おすすめポイント
- Linuxを実際に触りながら学習できる
- LPIC-1の試験範囲に限らず、より実践的な内容を学習できる
- 注意点
- LPIC-1に最短で合格したい人には不向き
- 問題集など別途購入が必要
独学派の学習ステップと活用法

LPIC Level1は独学でも十分に合格可能な資格です。しかし、効率よく合格を目指すためには、順序立てて学習を進めることが重要です。
ここでは、独学で合格を目指す人向けの3ステップ学習法を解説します。
- Linux基礎知識の習得
- 参考書と演習問題で知識定着
- 模擬試験で本番対策
ステップ①:Linux基礎知識の習得
まずは、Linuxの基本的な操作や概念を理解することから始めましょう。
LPIC Level1では、ファイルシステム構造やコマンド操作など、Linuxの基本知識が頻出します。これを理解せずに学習を進めると、参考書の内容が頭に入らず、挫折の原因になります。
LPICの学習をするときは以下のポイントを意識しましょう。
- VirtualBoxなどの仮想環境を使って実際に手を動かしながら覚える
- 入門書や動画講座などで「全体像」をつかむ
最初は試験対策よりも、Linuxを触って慣れることを意識しましょう。
ステップ②:参考書と演習問題で知識定着
基礎がついたら、参考書を使って試験範囲を体系的に学習しましょう。
LPIC Level1は試験範囲が広く、出題傾向にも特徴があります。参考書を軸にすれば、効率よく必要な知識を網羅できます。
参考書で特定の章を学習したら、すぐに対応する演習問題を解くサイクルがおすすめです。
インプットとアウトプットを並行しながら、知識を「使える形」で定着させましょう。
ステップ③:模擬試験で本番対策
試験直前は、模擬試験を活用して時間配分と問題形式に慣れることが重要です。
LPIC Level1の本番試験では、時間制限の中で素早く正確に解答する必要があります。
模擬試験や問題集で問題を解く際は、試験当日を意識して時間を測ることを忘れずに行ってください。模擬試験で「試験慣れ」しておくと、当日のパフォーマンスが大きく変わります。
また、得点を記録して自分の弱点を分析することも重要です。自分の足りない分野を見つけて残り時間で重点対策を行いましょう。
参考書だけでは不安な人向けのおすすめ学習サービス

独学でLPIC-1合格を目指す際、参考書だけでは「理解が浅い気がする」「一人では続かない」と不安を感じる人も少なくありません。
そんなときは、オンライン学習サービスを活用するのがおすすめです。
ここでは、書籍とオンライン教材の違いを比較したうえで、特に人気の高いUdemyをご紹介します。
書籍とオンライン教材の比較
項目 | 書籍 | オンライン教材 |
---|---|---|
学習スタイル | 自己主導 | 解説を聞いて学ぶ |
特徴 | 網羅的だが文字中心 | 動画+スライドで視覚的に理解しやすい |
向いている人 | コツコツ読むのが得意な人 | 動画で学びたい・手を動かしながら学びたい人 |
弱点 | 独学でモチベ維持が難しいことも | 講座の質に差があるので選定が重要 |
コスト | 比較的安価(2,000~4,000円) | セール時なら1,500~2,000円で購入可能 |
書籍とオンライン教材は併用が最も効果的。インプットは動画で効率よく、アウトプットは問題集で強化するのが王道です。
Udemyで購入できるLPIC-1対応コース
Udemyには高評価のLinuxの学習ができる講座が複数あり、自分のレベルに合わせて選べます。
私自身も、LPIC-1を受験した際にはUdemyの講座を購入しました。ハンズオンで学習することができたので問題集などでは得られない具体的なイメージを持つことができました。

また、Udemyでは問題集も購入することができるのも魅力の一つです。

LPIC-1の学習をする場合は、まずLinuxの基礎知識を学べる講座を受講して、その後に問題集に取り組むのがおすすめです。
まとめ
本記事では、「LPIC Level1のおすすめ参考書と学習法」について、以下のポイントを中心に解説しました。
- LPIC Level1はLinuxの基礎知識を問う、初学者向け資格
- 厳選した参考書5選を紹介
- 自分に合った参考書の選び方を3つの視点から解説
- 独学で合格するための学習ステップを3段階で提案
- 書籍だけでは不安な人にはオンライン講座(Udemy)も有効
LPIC Level1は、正しい教材と計画的な学習を行えば、初心者でも十分に独学で合格可能な資格です。
とくに、Linuxの理解を深めたい方やインフラエンジニアを目指す方にとっては、確実にキャリアアップに繋がる第一歩となるでしょう。
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