ITエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、資格取得は効果的な戦略の一つです。
この記事では、初心者から着実にスキルを伸ばし、キャリアアップするためのIT資格ロードマップを詳しく解説します。
また、これまで8個以上のIT資格を取得した経験のある筆者の実体験を交えながら、効率的に資格を取得するコツと実務での活かし方も紹介します。
ITエンジニアに資格は本当に必要?取得するべき理由と効果を解説!
IT業界では「資格より実務経験が重要」とよく耳にすると思います。もちろん実務経験が重要なのは間違いではないのですが、とはいえ資格が不要と考えるのは早計です。資格はキャリアを支える強力な武器になります。
IT資格は、エンジニアのキャリア形成と市場競争力を高める重要な武器です。スキルの証明、昇進・転職時の差別化、そして最新技術への理解を深めることができます。
IT資格取得の3つのメリット

IT資格を取得するメリットは、主に次の3つが挙げられます。
- 転職・昇給で有利になる
- 知識の体系的な習得ができる
- モチベーション維持と成長の可視化ができる
転職・昇給で有利になる
資格取得は転職や昇給の大きな武器になります。
スキルを客観的に証明できるため、書類選考や面接での評価が高まりやすくなります。
例えば、以下のような効果が期待できます。
- 履歴書や職務経歴書に信頼性をプラスできる
- → 資格を記載することで、スキルと実績の裏付けができる
- 転職市場での評価が高まる
- → 即戦力としてアピールしやすく、採用される確率をアップできる
- → 特にクラウドやセキュリティ分野は需要が高く、高待遇でのオファーが期待できる
知識の体系的な習得ができる
資格は取得することが全てではありません。資格取得の過程にも大きなメリットがあります。
- 資格取得の勉強を通じて体系的に知識を学べるため、エンジニアとしの土台が強化される
- 実務だけではカバーしきれない理論やベストプラクティスを習得できる
- 資格取得を通じて学んだ知識は日々の業務で即戦力になることがある
資格勉強で得た知識を上司にアピールすることで、より高度で挑戦的なタスクを任される可能性が高まります。これらの難易度の高いタスクは、エンジニアとして市場価値を上げる貴重な実務経験となり、キャリアアップの重要な機会を創出します。
専門性を示す資格は、単なる肩書き以上の意味を持ち、キャリアの新たな扉を開くカギとなるのです。
モチベーション維持と成長の可視化ができる
資格取得はモチベーション維持と成長の可視化に効果的です。資格勉強はゴールが明確で、合格という成果が得られるため、達成感が大きくモチベーションアップにつながります。
また、取得した資格が増えるごとに自分のスキルが可視化されるため、成長を実感しやすくなるのもメリットです。
さらに、履歴書や職務経歴書に資格を記載することで、自身の市場価値を客観的にアピールできるのも魅力の一つです。資格取得はスキル向上だけでなく、エンジニアとしての自信とキャリア可視化にもつながります。
筆者がこれまで取得したIT資格と難易度

上記の図は筆者がこれまで取得した資格とその試験難易度、またどのような順番で取得したかをまとめたものです。
まず、基本情報技術者などのITに関連する知識を体系的に学ぶことができる資格の取得から始め、その後専門的なスキルの習得をするためにより高度な資格に挑戦してスキルをつけることができました。

どのくらい勉強すれば良いの?
難易度の他にも資格取得までにどのくらい勉強したかが知りたい方もいると思うので、以下に筆者が実際に資格取得までに費やした大まかな勉強時間をまとめました。
資格名 | 勉強時間 | 難易度 |
---|---|---|
ITパスポート | 約50時間 | ★☆☆☆☆(易しい) |
基本情報技術者試験 | 約70時間 | ★★★☆☆(普通) |
応用情報技術者試験 | 約100時間 | ★★★★☆(やや難しい) |
DBスペシャリスト | 約140時間 | ★★★★★(難しい) |
LPIC-1 | 約120時間 | ★★★☆☆(普通) |
AWS-CLF | 約60時間 | ★★☆☆☆(やや易しい) |
AWS-SAA | 約90時間 | ★★★☆☆(普通) |
AWS-DVA | 約60時間 | ★★★☆☆(普通) |
CSD | ※研修+試験 | ★★★☆☆(普通) |
CSM | ※研修+試験 | ★★★☆☆(普通) |
この表からも分かるとおり、難易度と勉強時間には正の相関があります1。
これから資格の勉強をする方は、難しい試験ほど時間をかけて対策する必要があるということを念頭において計画を立てましょう。
ITエンジニアとして着実にレベルアップするためのIT資格ロードマップ
ITエンジニアとしてキャリアアップするためには、計画的に資格を取得することが重要です。

IT資格っていっぱいあるし何から勉強すれば良いの?
もちろん、闇雲に資格を取得しても思うようにスキルアップはできません。重要なのは、基礎スキル → 専門スキル → 高度スキルと段階的にスキルを伸ばしていくことです。

基礎スキル習得のためにおすすめのIT資格
これからIT業界で働く方や実務経験が浅い方は、まず基礎知識をしっかり身につけることが重要です。ITエンジニアとして着実に成長するためには、コンピューターサイエンスやIT全般の基礎理解が欠かせません。
そこで、以下の3つの資格を順番に取得することで、確かな土台を築くことができます。
- 基本情報技術者試験 (FE)
- 応用情報技術者試験 (AP)
- AWS認定クラウドプラクティショナー (AWS-CLF)
基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とされる国家資格です。
ITに関する基礎知識や技能が問われ、プログラミング、ネットワーク、データベースなど幅広い分野を網羅しています。基本情報技術者試験を取得することでIT関連の知識を広く学ぶことができます。
応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位に位置づけられる国家資格です。
高度なIT知識・技能に加え、システム設計や開発、プロジェクト管理などの応用力が問われます。基本情報技術者試験と問題の特性は似ているため、基本情報技術者試験に合格した後に応用情報技術者試験の勉強をするとスムーズに知識をつけることができます。

FEやAPは昇給・昇格の条件になることもあるので、早めに取得しておくと良いよ!
AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)
AWS認定クラウドプラクティショナーは、Amazon Web Services(AWS)が提供するエントリーレベルの認定資格です。
クラウドコンピューティングの基本的な概念、AWSの主要サービス、セキュリティ、料金体系など、AWSに関する基礎知識を証明することができます。
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験はITに関する幅広い知識を学ぶことを目的とした資格ですが、AWS-CLFはクラウドコンピューティングの基礎を学ぶことができます。
クラウド技術が急速に普及している現代においては、AWSやAzure、GCPなどのパブリッククラウドの知識は必須と言っても差し支えないでしょう。
ここでは、AWS-CLFを紹介しましたがAzureやGPCでも認定試験を実施しているため、業務でGCPを使用する方はGCPのエントリーレベルの認定試験を、Azureを使用する方はAzureのエントリーレベルの認定試験を受けると良いでしょう。自身のキャリアに合わせて柔軟にアレンジしてください。
専門スキルを強化できるおすすめIT資格
基礎的な知識を身につけた後は、より専門的なスキルを強化できるような資格を取得すると良いでしょう。
いくつかの資格を紹介しますが、全て取得するというよりは自身の指向性に合わせて選ぶと良いと思います。
- LPICやLinuCのレベル1試験
- AWSのアソシエイトレベルの認定試験
- スクラム関連の認定試験
LPICやLinuCのレベル1試験
ITエンジニアとしてキャリアアップを目指す上で、Linuxの知識は欠かせません。その理由は、サーバー環境において、Linuxは圧倒的なシェアがあるためです。実際、Webサーバー、クラウドサーバー、データベースサーバーなど、多くのサーバー環境でLinuxが採用されています。
LPICとLinuCのレベル1試験は、どちらもLinuxの基本的な知識と操作スキルを証明する資格です。
試験内容はどちらも大きな違いはないため、どちらか1つの資格を選んで取得しましょう。
LPICとLinuCの違いについてはこちらの記事で解説してるので、よろしければご覧ください。
AWS認定のアソシエイトレベルの認定試験
AWS認定試験のアソシエイトレベルは、AWSクラウドに関する中級レベルの知識とスキルを証明する資格です。これらの資格を取得することで、AWSクラウドに関する専門知識を証明し、キャリアアップに繋げることができます。

さっき紹介したAWS認定クラウドプラクティショナーの上位資格だよ!

このレベルには、以下の5つの試験があります。
- AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C03):
- AWSにおける安全で堅牢なアプリケーションとアーキテクチャを設計する能力を証明できます
- AWSサービスに関する幅広い知識と、それらを組み合わせて最適なソリューションを設計する能力が問われます
- AWS認定資格の中でも、幅広い知識が求められる試験の一つです
- AWS認定デベロッパー – アソシエイト(DVA-C02):
- AWSにおけるアプリケーションの開発、デプロイ、およびデバッグに関する知識を証明できます
- AWSのサービスを使用したアプリケーション開発や、CI/CDパイプラインの構築に関するスキルが問われます
- SAAに比べて試験範囲が狭い反面、開発やデプロイに関するサービスの深い知識が求められます
- AWS認定SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト(SOA-C02):
- AWSにおけるシステムの運用、管理、およびトラブルシューティングに関する知識を証明できます
- AWSのサービスを利用した運用、監視、および自動化に関するスキルが問われます
- システムの運用・データの管理・モニタリングに焦点を当てた認定試験です
- AWS認定データエンジニア – アソシエイト (DEA-C01)
- AWS環境におけるデータエンジニアリングの専門知識を証明できます
- データのETLや分析のためのAWSサービスを使用して、スケーラブルで信頼性の高いデータパイプラインを設計、構築、および保守できる能力が問われます
- AWS認定機械学習エンジニア – アソシエイト (MLE-C01)
- AWS環境における機械学習の専門知識を証明できます
- 機械学習モデルの構築、トレーニング、調整、およびデプロイのためのAWSサービスを使用して、機械学習ソリューションを開発、実装できる能力が問われます
基本的には、自身の指向性や目指すキャリアに合わせてどの認定試験を受けるか決めて良いと思っていますが、「どれから勉強すれば良いかわからない」という方も多いと思います。
筆者は、AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA)から勉強してみることをおすすめします。SAAは他のAWSの様々なサービスについて幅広く学ぶことができるため最初に取得することで、その後の学習をスムーズに進めることができます。
筆者はSAAを取得した後にDVAを取得しましたが、DVAを勉強するときはSAAで勉強した知識がかなり役に立ちました。
SAAやDVAについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
スクラム関連の認定試験
IT業界では変化が速く、従来のウォーターフォール型開発では市場ニーズへの対応が遅れがちです。そのため、柔軟かつ迅速に開発を進められるスクラムが注目されています。
これからITエンジニアを目指す人にとっては、スクラムの知識と実践スキルは必須。チームでの協力や効率的なタスク管理を学ぶことで、即戦力として活躍できるでしょう。
スクラムは多くのIT企業で採用されていることから、認定資格を取得することで、スクラムの知識と実務スキルを客観的に証明でき、転職や昇進でのアピール材料になります。
スクラムの認定資格を提供している団体は複数ありますが、その中でもScrum Allianceが有名です。認定スクラムマスター(CSM)や認定スクラムデベロッパー(CSD)など、スクラムチーム内の役割に合わせた様々な資格が提供されています。
高度スキルの獲得とキャリアアップを実現できるIT資格
ITエンジニアとしてさらなるキャリアアップを目指すなら、高度な資格の取得は非常に有効です。専門性の証明だけでなく、実務でのスキルアップや市場価値の向上にもつながります。ここでは、特にキャリアアップに直結しやすい3つの資格カテゴリーを紹介します。
- IPAの高度資格
- AWS認定のプロフェッショナル、スペシャリティレベルの資格
- スクラム関連の高度資格
IPAの高度試験
IPAの高度情報処理技術者試験は、応用情報技術者試験の上位に位置する資格です。その名の通り高度な実務スキルが問われるため、合格するためには専門的な知識が必要です。
高度試験は応用情報技術者試験とは違い、各分野に特化した試験体系となっています。プロジェクトマネージャーとしてキャリアアップしたい場合は、プロジェクトマネージャー試験を、セキュリティについて専門的なスキルを身につけたい場合は、情報処理安全確保支援士を取得するというように、自身が獲得したいスキルに応じて取得する資格を選びましょう。
IPAの高度情報処理技術者試験の一覧を以下にまとめました。
資格名 | 略称 | 試験内容・特徴 | 対象者・キャリアパス |
---|---|---|---|
データベーススペシャリスト | DB | データベース設計・運用・管理に関する知識とスキルを問う。SQLやパフォーマンスチューニングも出題。 | データベースエンジニア、システム設計者 |
ネットワークスペシャリスト | NW | ネットワーク設計・構築・運用に関する専門知識と技術を問う。ルーティングやセキュリティも含まれる。 | ネットワークエンジニア、インフラ担当 |
情報処理安全確保支援士 | SC | 情報セキュリティ対策の設計・運用スキルを問う国家資格。サイバー攻撃対策や脆弱性診断などが含まれる。 | セキュリティエンジニア、SOCアナリスト |
プロジェクトマネージャ | PM | ITプロジェクトの計画・進捗管理・リスク管理を問う。マネジメント能力を重視。 | PM、ITコンサルタント、管理職 |
システムアーキテクト | SA | システム設計・要件定義・非機能要件の設計スキルを問う。 | システム設計者、ITアーキテクト |
ITサービスマネージャ | SM | ITサービスの運用・管理、ITILベースのサービスマネジメントスキルを問う。 | ITサービス管理者、運用リーダー |
ITストラテジスト | ST | IT戦略策定・ビジネスモデル構築・経営視点のスキルを問う。 | ITコンサルタント、CIO候補 |
システム監査技術者 | AU | システム監査・内部統制・リスク管理に関するスキルを問う。 | システム監査人、内部監査担当者 |
AWS認定のプロフェッショナル、スペシャリティレベルの資格
アソシエイトレベルの認定資格はAWSに関する基礎的な知識とスキルを証明する資格です。一方、プロフェッショナルレベルとスペシャリティレベルは、より高度な専門知識とスキルを証明する資格となります。
どの資格を取得するかは自身のキャリア目標、現在のスキルセット、および興味に基づいて選択してください。
また、AWSの認定資格を全て取得してJapan All AWS Certifications Engineersに申し込むことで、AWSから表彰され、景品などの特典を受け取ることができるプログラムがあるため全冠を目指してみるのも良いでしょう。
AWS認定のプロフェッショナル、スペシャリストレベルの資格の一覧は以下の通りです。
資格名 | 略称 | 試験内容・特徴 | 対象者・キャリアパス |
---|---|---|---|
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル | SAP | 高度なクラウド設計と最適化スキルを問う。大規模で複雑なシステム設計が出題。 | クラウドアーキテクト、システム設計者 |
AWS認定DevOpsエンジニア – プロフェッショナル | DOP | CI/CD、オートメーション、運用プロセスの自動化と最適化スキルを問う。 | DevOpsエンジニア、SRE |
AWS認定アドバンストネットワーキング – 専門知識 | ANS | AWS環境での高度なネットワーク設計・構築・最適化スキルを問う。 | ネットワークエンジニア、クラウド担当 |
AWS認定セキュリティ – 専門知識 | SCS | AWS環境でのセキュリティ設計・運用・脅威対策のスキルを問う。 | セキュリティエンジニア、SOCアナリスト |
AWS認定機械学習 – 専門知識 | MLS | 機械学習モデルの構築・デプロイ・最適化スキルを問う。 | 機械学習エンジニア、データサイエンティスト |
スクラム関連の高度資格
スクラムの高度認定資格を取得することでアジャイル開発やスクラムに関する深い理解と知識を証明することができます。
また、Scrum Allianceの認定資格を取得すると、グローバルなアジャイルコミュニティに参加できる特典があるためキャリアアップに活用することができます。
Scrum Allianceが提供する高度認定資格は以下のとおりです。
資格名 | 略称 | 試験内容・特徴 | 対象者・キャリアパス |
---|---|---|---|
Advanced Certified ScrumMaster | A-CSM | スクラムマスターとしての上級スキルを問う。チームコーチングや障害対処、ファシリテーションの高度化が求められる。 | スクラムマスター、アジャイルコーチ |
Advanced Certified Scrum Developer | A-CSD | スクラム開発者としてのスキルを強化。TDD、CI/CD、クリーンコードなどの実践的スキルが求められる。 | スクラム開発者、テックリード |
Advanced Certified Product Owner | A-CSPO | プロダクトオーナーとしてのスキルを強化。ビジネス価値の最大化、ステークホルダーとの効果的なコミュニュケーションスキルなどを証明 | プロダクトオーナー、プロダクトマネージャ |
Certified Scrum Professional – ScrumMaster | CSP-SM | スクラムマスターの最上位資格。組織全体へのアジャイル導入やチームの変革をリードできるスキルを証明。 | アジャイルコーチ、アジャイルリーダー |
Certified Scrum Professional – Developer | CSP-D | スクラム開発者の最上位資格。スクラム開発における技術力とチームでの実践力を証明。 | テックリード、アジャイル開発エキスパート |
Certified Scrum Professional – Product Owner | CSP-PO | プロダクトオーナーの最上位資格。戦略的なプロダクト管理やビジネス価値の最大化スキルを証明。 | プロダクトオーナー、プロダクトマネージャ |
IT資格を効率的に取得する3つのコツと実務での活かし方

資格の勉強を始めたいけど、どう進めればいいかわからない
という方に向けて、IT資格を効率的に取得するための3つのコツを紹介します。これまで8個以上のIT資格を取得した経験のある筆者が、実際に資格勉強をするときに意識していることなので参考になると思います。
- 期間を決める
- 1つの資格に絞る
- 自分に合った学習法を選ぶ
期間を決める | 集中力を最大化する
明確な期限を設定することで、学習にメリハリをつけられます。例えば「3か月で合格する」と具体的な目標を立てれば、無駄な時間を削減し、モチベーションを高く保ったまま試験に挑むことができます。
1つの資格に絞る | 色々手を出さない
同時に複数の資格に挑戦するのは逆効果。一つの資格に全力を注ぐことで、効率的に知識を吸収し、合格する可能性を高めましょう。

この資格を取ると決めたらしっかりやり切ろう
自分に合った学習法を選ぶ | 最適な組み合わせ
書籍、オンライン学習プラットフォーム、スクールなど、自分の学習スタイルに合った教材を選びそれらを組み合わせましょう。
筆者は資格の勉強をするときは主に書籍とUdemyなどのオンライン学習プラットフォームを利用します。それぞれの特徴を理解して有効活用することで学習効率を最大化することができます。
書籍で学習するメリット
書籍での学習は以下のメリットが挙げられます。
- 体系的に知識を網羅できる
- 辞書的に参照しやすい
- ネット環境が不要
- 集中力が持続しやすい
- 資格対策に特化した書籍が多い
Udemyで学習するメリット
Udemyのようなオンライン学習プラットフォームを活用することで、以下のような利点が得られます。
- ハンズオンで学べる
- 動画で学べる
- より実務に近い知識を学べる
また、Udemyは定期的にセールが行われており、大幅な値引きがされることがあるため、セールを活用することで安くコースを購入できます。一度購入すれば無期限でアクセスできるため、長期的な学習にも向いているのが特徴です。
実務での活かし方
IT資格は、取得したら終わりではありません。専門性を高める重要な学習ツールとして捉えることが大切です。
取得した資格の知識を実務に積極的に活用するためには、学んだ理論や技術を日々の業務に意識的に組み込むことが重要です。例えば、セキュリティ資格であれば、脆弱性診断や対策提案で専門性を発揮できます。クラウド関連資格であれば、システム構築プロジェクトに具体的な貢献ができるでしょう。
また、資格で得た知識をチームメンバーと共有し、チーム全体のスキルアップに貢献することも大切です。資格の更新や継続的な学習を通じて、自身の専門性を磨き続けることで、組織における存在価値を高めることができます。
資格は最終目標ではなく、キャリア発展における重要な通過点と捉えることが成長のカギとなります。
まとめ | IT資格ロードマップを参考にエンジニアとしてのキャリアを築こう!
「初学者から着実にキャリアアップできるIT資格のロードマップ」を紹介しました。
本記事では、基礎スキルの習得 → 専門スキルの強化 → 高度スキルの獲得という段階的なアプローチを通じて、初学者でも無理なく着実にITエンジニアとして成長できる道筋を解説しました。
IT資格の取得はキャリアアップの手段の一つに過ぎませんが、資格取得の過程で身につけた知識やスキルは、必ず実務でも役立つはずです。
最後に、あなた自身の情熱と努力こそが、エンジニアとして成功するための最大のカギであることを忘れないでください。
- LPIC-1が難易度の割に勉強時間が多くかかったのはLPIC-1は資格を取得するためには2つの試験に合格する必要があったためです。 ↩︎